昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

EVの時代は意外に早いかも?

EV、電気自動車が席巻する時代は意外に早く来るかもしれない。
というのは、EV礼賛論はこれまでは、いや今後しばらくは車と生活の関係について何にも考えていない、あるいはごくごく浅い考え方の意見しかないが、
エネルギー問題からのアプローチによる意見も増えてきた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170907-00010004-agora-bus_all
まあ、このコラムはエネルギー論なのだが。

現在のEVはどれだけ性能が上がろうと所詮金持ちのオモチャでしかない。
バッテリーなんかそのうち劣化して満充電量は減っていくし。
普通の生活者は買っても使えないし、買うべきでもない。
理由はいろいろある。普通の生活者ならば少し考えればわかる。

しかし今後はどうか。
EVはエネルギー消費量がケタ違いだし高価なので一概には比較できないが、現在の携帯電話が前例になりうる。
電話なんか個々人で持ち歩くのか?なんて思っていた人は少なくないのでは。
私も当時のある学会で携帯電話の基地局の配置に関する発表を聞いても、全然興味がわかなかった。
しかし携帯電話は金持ちのオモチャの時期を経た後に一気に普及した。

携帯電話が普及したのは、まずは基地局の増加。
そして端末の高性能化(小型化)である。

電気自動車だとどうか。
本体、つまり車両は開発され続けている。
そして車両の航続距離がどれだけ伸びようと無限になるわけではないので、充電スタンドの整備は絶対に必要。アタリマエだが。

つまり携帯電話的に言うと、基地局にあたる充電スタンドが劇的に増えれば電気自動車は一気に普及する。
充電スタンド設置にかかる費用なんかは携帯電話の基地局よりもはるかに高価だが、これについては議論が始まっているようだし。
また、充電するための電力生産では結局CO2を出すじゃないかという問題も議論されている。
だからこれらはいずれ解決される。
一つ一つ解決しながらEV普及の努力は続けられ、解決されたら一気にEVと。

しかし何度も言っているが、私は今後十年以上は電気自動車は絶対に買わない。
普通の生活者だから。
雪国に住んでいるから。
もっと電気料金が安くなり、そしてド田舎の田んぼの真ん中にも充電スタンドが整備されたくらいでないとこわくて電気自動車には乗れない、のだ。

 

車マニアではない人のための車の選び方〜本当に節約できる車を選ぶために〜【電子書籍】[ ライフエッセンス研究会 ]