昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

ハードキーボードが無くなる「恐ろしい未来」とは

若者のパソコン離れが示唆する恐ろしい未来。
http://diamond.jp/articles/-/98503

若者には家でパソコンを使わない人もいるらしい・・・
何をしているかと言えば、当然スマートフォン
その少し前のころは、若い人は我々よりもキーボードを打つのが速かったりしたのだ。
(今でも速打ちの子は多いが)
我々とは違って生まれたときからパソコンが家にあって、いわく、
名探偵コナンとかのキー入力練習ソフトで遊んでました」。
そりゃ早打ちできるわな・・・(汗)

しかし冒頭のコラムでは、パソコンを使えない若者も出てきていると。
で、コラムの表題にある「恐ろしい未来」というのが、中身を読んでみたらこれが実にクダラナイ。
”ダイヤモンドオンライン”はそんなくっだらないコラムを載せるエセ経済サイトなのかもしれないな・・・

ハードキーボードではなくタッチパネルによる入力、しかもスマートフォンのようなフリック入力が主流になってしまうとオジサンたちは馬鹿にされる、とかくっだらないことを言っている場合ではないのだが?

パソコンを使っていないということは、小さい画面のスマートフォンしか使っていないということ。
小さい画面しか使っていないということは、一度に多くの情報を判断できないということだ。
画面に表れる情報量が少ないから。
それはつまり、全体を見て判断することができなくなるということなのだが。

物事を判断するには、細かいところを見るのももちろん大事だが、全体の流れを読むのも大事。
大きい画面だと情報の全体像をつかみやすい。
だからネットニュースよりも紙の新聞を読んだ方がアタマは良くなるのだ。
(各新聞社が”偏向”したり情報操作しているのはまた別の問題)

つまり、スマートフォンしか使っていないような輩が増えるということは近視眼的な人間が増えるということ。
近視眼的人間は簡単にネットデマに騙される。
それが社会的にどれだけのメーワクになるのか。

スマートフォン以前の携帯電話の時代はもっと画面が小さかったではないか、という意見も当然あるだろうが、
あれだけ画面が小さいと、情報のごく一部しか表示されていない、全体像を見ていないというのを自覚できるのだ。
スマートフォンは中途半端に画面が大きいとみることができる。

ま、もっとも、スマートフォン以前から言葉尻しかとらえられない、揚げ足取りしかできないネット民は多かったがね・・・
パソコンで見ているはずなのにツイッターの140文字の文章ですら文脈を読むことができないとか。
アタマの中のRAMがほんの一行分もない輩どもはもともと多かったのだが・・・