昔気質技術者のお小言

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車にはブースターアンプが入っている

最近多いサメの背びれのような形をしたアンテナの中はどうなっている?
https://www.webcartop.jp/2018/02/209941

たぶん、このコラムは間違っている。
普通のアンテナは直接オーディオにつながっているが、シャークアンテナは増幅器を通してオーディオにつながる、という点。
車にはブースターアンプ、すなわち増幅器が元から入っているのだ。
だから、シャークアンテナだけが増幅器の基板を持っているわけではナイ。
カーオーディオを自分で取り付けたことがある人ならわかると思うが、ブースターアンプ用の電源コードを繋げるはずだ。

じゃあ、なぜシャークアンテナは増幅器がアンテナ直下にあって、普通のアンテナは車本体側にあるのか。
推測だが、前者の方がコストが安くなるから。
空力とコストの両面で有利になるのだろう。

おそらく、シャークアンテナのユニットは外注というか下請けメーカーにユニットで作らせているだろう。
そうすれば車本体にはブースターアンプを付けなくてよくなる。
外注にしてまとめて作らせた方が安くなる、はっきり言えば買い叩けるから。
車メーカーの組み立てラインで車本体に別個にブースターアンプを付けるよりも組み立て費も安くなるはずだ。

例えば、メーターパネルなんか、アレはユニットとして下請けに作らせているのだ。
一時期、ライトとウインカーのみならずフォグランプまで一体化したフロントデザインになった車が多かったが、それもフロントライト類を”ユニット”としてまとめて下請けに作らせる。そうすれば安くなる。

ま、推測ですがね・・・

いずれにしろ、普通のアンテナでもブースターアンプ、すなわち増幅器は繋がっているので誤解なきよう。
ちなみにブースターアンプの配線を忘れると地元のAM局ですらマトモに受信できない。
一回やられたのだ・・・