昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”ネコに小判”車だ~

昨今の車にはいろいろな機能が付いている。
カーナビとかにしか目がいかない人も多いだろうが、横滑り防止装置とか機構的なものもある。

ある日、知り合いが雪深いところへ車で出かける予定というもんで、
「雪にハマったらVSAをオフにして脱出するんだよ」
「VSA?何それ?」
・・・。
(メーカーによっていろいろな言い方があるが、とりあえず横滑り防止装置は”VSA"で)

オレの車は古いのでVSAなんか付いていない。
VSAが付いてる車に乗ってるのにそれを知らないだと???
宝の持ち腐れ、というか、もー、”猫に小判”だなあ!

しかしそういう人は多いのではないか?
自分の車の機能の全てをつかんでいない人。

横滑り防止装置なんかは安全装備としてもう標準装備される車種が増えている。
アンチロックブレーキ(ABS)と同じように普及するだろう。

そういや、昔のABSと今のABSの動作は全然違うなあ。
昔は動作すると「ガガガガガ!」と激しい振動がブレーキペダルに。
今は、「ギ~~~」って感じ。
ブレーキのオンオフの間隔がとても短くなったのだろう。

閑話休題
安全装備はドライバーは普段は意識しなくてもよい・・・のかなあ?
いや、それじゃあイカンでしょう。
車ってえのは危険な”機械”である。
自分で使う機械がどんな動作をするか知っているのは当然。
それくらいの知識はもっている、あるいは理解できる、てのが運転免許授与の条件でもある。
自動車学校の学科でメカ的なことも少しはやったでしょ?

特に雪国だと、メカを知らないと命にかかわることもある。
雪でスタックしたときにVSAがオンのままだと抜け出せないことがあろう。
なぜ抜け出せなくなるかは説明は割愛。
VSAがどんな動作をするか、そしてそれをオンオフする方法を知っていないとスタックしたときに動けなくなる。

で、前出の知り合いには、「”猫に小判”だからその車オレにくれ!」て言ってやりましたがな(笑)