昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

販売先を絞るのも一手かも

ちと旅行の予定があり、行った先へのお土産をどうしようかと。
これにした。


 

これを使えば何でも美味しく仕上がるという万能調味料。
県内では結構有名。

県外で売っていることは少ないとされているので調べてみたら、
東北北部のスーパーには置いてあるようだが、それ以外の地域は未確認。
そしてメーカーの直販は事実上ほとんど行われていない。
通販で直接買おうとすると「箱買い」となる。
ネットショップでバラ売りしているのは製造元から箱買いしてバラして売っているのだろう。

ふと思うに、このようにしてあえて拡販しないというのもブランド戦略の一つの手ではないのか。
もしネットショップを立ち上げて大々的に宣伝して拡販したら、製造が追いつかないだけではなく、「ブランドが消費」されてしまうだろう。
生産量を増やすために工場増設なんかした頃にはコピー商品が出回ってしまっているだろう。
その結果会社はつぶれると。

まー、この辺りのメーカーがそこまでのブランド戦略を考えているとは思えないが。
増産に踏み切らないのは単なる資金力かと。
しかし結果的にブランドが守られている。

調子こいて拡販してその結果会社が立ち行かなくなった、なんて例は探せばいくらでもある。
一方、”販売機会を逃している”という考え方もあるだろう。
でも、会社というものの”役割”というものを考えると、大きく儲けなくても”安定”は重要ではないだろうか。