昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

車メーカーの本当の”技術力”とは

故障しない車を作る力、均一な品質で作る力が”技術力”

輸入車は壊れやすいという意見は本当か?」

https://www.webcartop.jp/2018/05/238309


サブタイトルに「国産車が「壊れなさすぎ」ともいえる」と書かれていますが・・・
国産車でもメーカーによっては故障が多い。
昔テニス仲間のおじさんが
「また、車壊れちゃったよ~。ミッション。またラケット買えなくなっちゃったよ~」
なんてのを二回くらい聞きました。
他にも「故障するね~」なんて話を多く聞いているスポーツワゴンメーカーS。

某メーカーは細かいところがボロボロ壊れるし。
リアのランプが切れているのを見るのは大抵このメーカー。

ちなみに、壊れにくい車メーカーを探すには、周りの多くの人に聞いてみるしかない。
自動車評論家なんてデモ車を短期間しか乗らないし、提灯記事しか書けないし。
実際のユーザーは長期間乗っていますからね。

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”技術力”なんていうと、画期的な機構の発明をすることとかと勘違いしている人は多いと思いますが、
本当の技術力とは”壊れない”ものを作る力なのです。
「車は機械だから故障するもの」などとうそぶく輩がいますが、
故障する箇所は設計が悪かったか生産技術が悪かったかのところ。
(定期メンテナンスをしていることが前提ですが)

発明なんて思いつけばだれにでもできます。(少し言い過ぎですが)
それを”工業製品”まで落とし込む力が本当の”技術力”。
だから、GDIエンジンなんて工業製品の域に達していないものを売っていた三菱なんて技術力があるとは決して言えません。
”燃費不正”も元はといえばエンジンを細かく”改良”していく力がなかったことから来ていると考えられます。

技術力とは細かいことを一つ一つ積み上げていく力とも言えます。
冒頭のコラムでは”配線のコネクターなど”なとと言われていますが、部品の選定力とか品質管理とかです。

こういったことはかなり高い意識を持っていないとできません。
少しのことでも見逃さないとか放置しないとか。
”データ”に対してストイックでないとできません。

歴史的に見ても日本の製造業はこういった”愚直さ”でしか世界と勝負できないと思うのですが・・・
日本人にラテン系のものを作れって言ったって無理でしょ?

だから、車以外でもスマートフォンとか見ても、日本の技術力はまだ世界一だとは思います。
ただ売れていないだけで。
”技術力”と”企画力”はまた別の話ですからね。
混同する人は多いようですが。