昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

東京オリンピック開催時期変更の議論を盛り上げるには

東京オリンピックは酷暑の中での開催ということがほぼ確実。
今年のような災害級の酷暑となったらどうなるのか、
競技開始時刻の変更ではなく開催日程をもっと涼しい時期に変えるべきではないかという意見がチラホラ。

ワタシなんかホケーとしているので何にも考えていなかったが、言われてみると確かにそうである。
というか、どう考えても、競技者、観戦者、スタッフ・ボランティアにとって酷暑の中での開催は危険である。

だから、東京オリンピックの開催日程を変えるべきだという議論がもっと盛り上がってもよさそうなものだが、ほとんど何もなされていない。
ラジオあたりを注意深く聴いていてコメンテータがなんかモソモソ言っているのを聞ける程度のもの。
ネットでの記名コラムではかなり強く主張している人もいたが、ネットで見られる”ニュース”ではそういった議論は見かけない。
日程変更の意見が少なからずあることは確実なのに。

これは新聞・テレビ等の大手マスコミが強く主張しないからである。
政治家や芸能人の揚げ足をとって逆さ吊りするくらいのことは全大手マスコミでやっているのに。

なぜ大手マスコミは強く主張できないのか。
それは、実際に問題が起きていないからである。
酷暑の中でのオリンピック開催で何人かは熱中症で倒れるのが確実なのに、それが”まだ起きていない”からである。
大手マスコミは揚げ足取りしかできないからである。
まだ実際に足が上がっていないから揚げ足取りもできないのだ。

そしてもし、日程変更などを主張したならば、
放映権料の減収などはどうするんだ?という問題の対案を思いつけないからだ。

暑さ対策にかかる費用と放映権料の減収分を比較試算してみりゃいいのにねえ・・・

一方、自衛隊の潜水艦が実習船にぶつかった時にゴルフをしていた元首相なんかは
「今年の暑さはオリンピックにとってラッキーだった」
(今年の暑さ対策等をオリンピックの際に適用できる、の意)
などと言っていたそうで。

一理はあるが。
暑さ対策の費用も経済効果のうちの一つになるだろう。

まあ、いろいろな意見があっていいのだが。
私が出場するわけではないし(笑)
しかし議論はもっとすべき。
このままでいったら競技者や観戦者にとって危険な暑さになることは確実だから。

この議論を盛り上げるためには、もはや誰かがスケープゴートにならなければならないだろう。
それはそこいらのアイドルとかタレントとか芸人ではダメ。

典型的な熱い男で自身も暑さに強そうな、M岡修造氏あたりが、この真夏の時期に、
国立競技場を模した屋外セットで開会式の時間中座っていたり、
ラソンコースの遮熱舗装の脇で熱い応援のシミュレーションをし、
駅から競技場へ徒歩で移動し、
などなどをやって、最終的には熱中症でぶっ倒れる、

・・・くらいのことをすれば、やっぱりこのままだとヤバいのではないか、と
やっと世間も気がつくであろう・・・