昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

東京オリンピックのように大都市オリンピックのビジネスモデルは破綻していないか?

東京オリンピックのように大都市でオリンピックを開催するというのは、やはり”経済効果”のためか?
しかしその経済効果の恩恵にあずかれる人はどのくらいいるのか。

つまりは”国”としての収支、”東京都”としての収支という大枠でしかものを考えてないのではないのか。
メーワクを被る人はどのくらいいるのか。

すでにある施設を利用するという方針であっても、結局競技場は建て替えるし。
インフラ整備の経済効果と言っても、費用は税金から出される。

オリンピックの収支については楽観的計算と思われるものばかり。
”経済損失”は計算したのかね?

例えば、マラソンなんかやると、交通規制が必要。
競技の時間帯以外でも、マラソンコースを整備するための工事で通行を規制したりとか。
人の移動が遮られることによっての経済損失は、”交通渋滞”などでは計算されているのだが。
そしてその経済損失は大都市ほど顕著なはずだ。

東京なんかすでに人の移動に密度が高い。
そこに普段よりも大量の観光客が訪れたらどうなるか。
地元の人の移動が遮られがちになる。
それも経済損失だ。

オリンピックによる負の部分はマスコミではあまり語られないよね。
少しは指摘はされるのだが、テレビ局なんか視聴率をあてこんでいるから、表立ったオリンピック批判なんかできないし。
ていうか、テレビの人間はそこまでアタマが回るはずはナイ。

大都市でのオリンピックはもう止めるべきではないのか。
北京の時だって、オリンピック施設建設のために地元住民を追い出したとの報道もあったし。

地方都市の方がオリンピックの負の影響は少ないはずだ。
施設建設による自然破壊などが起きるかもしれないが、それは事前にきちんと自然破壊が起きないかを検討すればよい。

IOCも大都市なんか選定しなければいいのにね。
でもまあ、大都市の方がお金を持っているから選定委員はワイ□とかいっぱいもらえるだろうしねえ・・・

もうオリンピックは”都市”が立候補して選定するのではなく、
国がオリンピックを使って大都市と地方のつながりをどう設計していくか
という観点で国として立候補させて、選定する、べきではないのか。

ちなみにこちら地方ではオリンピックによる恩恵もメーワクもほとんどないはずだ。
最も大きなメーワクは、オリンピック期間中は東京方面へ出かけられなくなってしまうことだろう。