昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

人はGoogleのために生きるに非ず

Googleは声紋収集を本格的に開始した?

最近、「OK、Google、○○やって」というCMが多く流されています。
こういった音声による操作の危うさを誰も指摘しないのがコワイ・・・

Googleはすでに個人情報を山ほど収集しています。
ある個人が今どこで何をやっているかなんてちょっと分析すれば、かなりの精度で推測できてしまうレベル。
何時にどこの場所にいたかなんてもうバレバレなのは、多くの人がもうご存知のことと思います。
位置情報による行動パターンとネット検索や閲覧のパターン、それに時系列の情報を加えれば大体の行動は推測されてしまうはず。

何回か言ってますが、Googleはほぼ世界征服を完了しています。
やろうと思えば、人々の行動をコントロールできます。
検索結果の上位にくる情報に影響される人が多いでしょ?
だから意識的にある情報をネット検索やマップ等の検索結果の上位に表示するだけで、人々を動かすことは可能。

オレはそんなもんに影響されないぜ~、なんてうそぶく人は多いと思いますが。
しかし周りに影響を受けた人がいたら?
その人の影響を受けるかもしれません。
100%の人間をコントロールできずとも、1%だけでも動かせれば、あとはSNS等や口コミで拡散されます。そして皆がそれに影響されると。
そして周りに自分も流されると。
災害時にデマが広がるしくみと一緒。

個人のネット検索情報、買い物情報、位置情報による行動パターンの解析だけでこれだけのことができるのですよ?(やろうと思えば)
これに個人の”声紋”情報が加わったらどうなる?

人工音声で知り合いの誰かに電話をかけることすら可能になりますわな?

いや、人工音声だったら訛りとか特有のイントネーションとか細かい話し方が違うからバレるでしょー、と言い出す人もいるでしょう。
でも、100人に電話して1人でもダマせてその相手をコントロールできれば、充分に”悪の商売”として成り立つ。
オレオレ詐欺”が電話をかけまくるのと同じこと。

それでなくとも、スマートスピーカーとか音声操作とか使っている人は、いろいろな言い回しパターンをGoogleに提供しています。
それらを解析すれば訛りやイントネーションくらいは十分に人工音声で再現できるでしょう。
つまりダマせる確率はかなり高いのです、やろうと思えば。

このように我々はGoogleのために自分の重要な個人情報を与え続けています。Googleが人々をコントロールできるようにするために。
スマートフォンの音声操作やスマートスピーカースタンドアロンで使うことはありえないし。
ブログを作るのだってGoogle検索の基準に合わせろとか言われてその通りに作るし。

スマートフォン依存症とかスマートスピーカーに依存している人は、もう、Googleのために生きていると言っても過言ではないのでは?

だから、私は少なくとも音声検索・操作だけはしないようにしています。
・・・って言っても、結局周囲がGoogleにコントロールされてしまえばその流れに抗うことはできないのですがね・・・