さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
ネットばかりやっていると「本」を読まなくなってくる。
そんな時にブックオフで妙に気になって買った本、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」。
もう8年前の本か。
近くのブックオフでは350円もしたが、ネットの古本はもっと安いが。
これには、会計の話、とっかかりが分かりやすく書かれている、
なんてことは上記リンクのレビューを見れば山ほど言われているのだが。
私はこの本の話の進め方が非常に興味深かった。
(会計の話自体ももちろん面白い)
一般人に説明するにはとてもよい話の進め方だと思う。
普通のプロの人だと、このようにはなかなか書けないのではないか。
身近にある疑問を提示してその謎解きをしていくのだが、
疑問→謎解きのテンポが良い。
謎を引っ張りすぎず、しかし読者が少し自分で考える時間がある。
テンポよく疑問の提示と謎解きが行なわれていくので、読み飽きない。
ヘタなプロだと、「マンガで解説」だろうがなんだろうがこうは書けないだろう。
面白くしようと思って謎を引っ張りすぎて酷いことになっている例はそこかしこにある。
バラエティ番組のCMの挟み方は、その悪い例としてもはやテレビ内でも指摘されているし。
ずっと前に見た、三機合体する超有名ロボットアニメのリメイク版も酷かったなー。
製作者が、謎を引っ張ると盛り上がると勘違いしていたのか、
登場人物が「こ、これは!?」とか「そうだったのか!!」と叫んでその巻が終わり、
その謎は次の巻でも謎解きされず、また登場人物が叫んで終わる・・・
このストーリーの構成の仕方は、すごく下品な言い方をすると、製作者のマ○○ー○ー○ョンであった。
見ている方は気持ちよくもなんともない。
超大御所のプロダクションなんだが、そういえば昨今はリメイク的作品でのこのマ・・・が大半だな・・・
ま、マニアうけはしているだろうが。
自分の仕事に思い入れが強すぎると一般人の視点を忘れがちなのだな。
いや、思い入れが強くても一般人への説明が上手い専門家は少なくない。
しかし、そういう人は一般的には格下に見られがち。一般人の中で馬鹿な人々がそう見る。
でも本当は、難しいことを難しく言うよりも、分かりやすく説明する方がレベルがずっと上なのだ。
こんな当たり前のことを忘れている専門家や一般人は少なくないよね・・・
「会計」の本を読んだはずだったんだが、全く違うことをいろいろ考えてしまいましたがな(^_^;)