昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

意味が無い燃費競争は誰のため?

フィットはさらに燃費が向上するとのお話。

http://toyokeizai.net/articles/-/25174

この記事内では燃費競争について、もはや実用レベルでは意味のない違いを競う争いになっている、とも述べている。

なぜ意味が無い燃費競争をしなければならないのか。

できればそこまで突っ込んだ分析をして欲しかったねー。

カタログ燃費が車の販売台数に直結するからメーカーはカタログ燃費を向上させる、のだろうけど。

さらに深く考えると、カタログ燃費に踊らされるようなバカな購買者が多いということだ。(はっきり言ってしまいますが)

その結果、メーカーはばかばかしい戦いをしなければならず、場合によってはカタログ燃費だけで車としてはどうなの?というバカな車まで出す。

さらには電気代を考えずリッター61kmなどとの詐欺表現もする。

メーカーは宣伝力があるんだから、ここいらで消費者に少しものを考えさせるキャンペーンを張ったらどうか。

もはや実用燃費と乖離している燃費基準測定なんか捨てて、

独自の燃費基準を設けて他のメーカーの車と比較すればよい。

高速道路の走行ではあの車種より劣るが、スーパーへの買い物燃費はこちらが上、とか、

あるいはその逆。

または、2人とか3人乗車での燃費を比較するとか。

エアコンを使っている時の燃費を比較するとか。

意味が無いカタログ燃費競争よりもすべきことはたくさんある。

まー、スーパーへの買い物燃費になると軽自動車が圧倒的に有利か?

自動車雑誌ではたまに複数車種の実走行燃費競争企画などやっているが、

テキトーに決めたコースをみんなでドライブするだけ。

もっとまともな実験をするべきだ。

テストコースを借り切って、市街地の渋滞を想定した走行パターンで同時に走らせるとかね。