昔気質技術者のお小言

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ULTRAMANは惜しいなあ・・・

連載開始当初から若干話題になっているような。 ULTRAMAN
このコミックは・・・ 地球からウルトラマンが去ってかなりの後。 ウルトラマンと合体していたハヤタには常人を超えた能力が備わってしまっていて、能力はその息子にも遺伝していた。 一方、科学特捜隊は前時代の遺物として博物館となっていたが、 実は地下では敵対的な宇宙人に対する活動と兵器開発を進めており ”ウルトラマンスーツ”となるパワードスーツをほぼ完成させていた。 宇宙人による人類に危害を加える事件に対して、ウルトラマンスーツをハヤタの息子に装着させ・・・ その活動にはいろいろな宇宙人の、いろいろな思惑がからんでいて・・・ てなところか。 このコミックの設定や背景やコンセプトは大変すばらしいと思う。 ウルトラマンはこうあるべきだ、とカタい考え方をするオールドファンは気に入らないかもしれないが。 しかし、ストーリーの展開がちょっとねえ・・・ 宇宙人たちのそれぞれの思惑を謎として引っ張りすぎ。 謎を引っ張るだけのストーリーは、はっきり言って作者のマス○ー○ー○ョンでしかない。 そういう謎を引っ張るだけのストーリーは昔のゲッターロボOVAでもあったなあ。 「そうだったのかっ!」と登場人物が叫んで”続く”。 その展開は作り手のマス○ー○ー○ョンでしかなかったね。 ULTRAMANも、謎を引っ張って上塗りするだけの展開になっている。 ストーリーをもう少しはっきりしたブロックとし、その根底に流れている宇宙人の思惑がブロックごとに少しずつ明らかになっていくような構成にすればいいのに。 あと、絵が複雑すぎる。 もう少し線とトーンを減らして画面を明るくしたらもっと読みやすいのに。 大体これくらいに。
トーリーをこのような単純なオムニバスにしろとは言わないが・・・ この展開を研究してからULTRAMANを描いてほしかった。 ”ウルトラマン”をコンセプトにするのであれば、こちらも研究してほしかったねえ。 アニメのウルトラマン
こちらも、特撮のウルトラマンのマニアは否定的な評価をする作品なのだが、 そのウルトラマンとは全く別物と考えるべきものなのだ。 物語の後半は、この超人たちが生まれた経緯と敵対勢力との戦いがベースになるスペースオペラになるのだ。