昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

同じことを家電量販店がやったら?

家電量販店全盛の現代において生き残っている小規模電気店のお話。

http://toyokeizai.net/articles/-/78052

まあこういう話はかなり以前からされていたのだ。十年以上前にも聞いたような気が。

「街の電器屋」は配達・取り付け・説明など何でもやると。

決して目新しい話ではナイ。

「街の電器屋」は今はこうやって差別化しているが、

同じことを家電量販店がやったらどうなる?とふと思った。

家電量販店なんか各地、各地域にあるし、それを活かせば全国各地で地域密着、地域特有のサービスを展開することが可能だ。

大型家電量販店が小規模小売店と同じサービスになったら、後者はもはやかなわない。

大規模仕入れが可能でメーカーに対しても力を行使できるから、価格が安い。

価格以外のサービスが同じだったら、当然価格が安い方で買いますわな。

しかしながら、以上は”空論”ですな。

大型家電量販店に”地域密着”のサービスができるわけがナイ。

まず、従業員のモチベーションやモラル。

家電量販店が従業員をいかに乱暴に扱っているかは、ちょくちょくコラムになっている。

そういった店員が”御用聞き”なんかに身が入るわけがナイ。

そして、使い捨ての従業員では地域密着はムリ。

その地域に長く居ることも重要だから。

小規模小売店の生き残り方法、てのはかなり昔から言われているのに、

大規模家電量販店が「拡大」とか「成長」など時代錯誤のことしか言えずにいる、というのは

やはりマネできないということですなあ。

ヤマダ電機みたいに店内で日用品を売ったりしていても、それは表面的なところしかまねしていないのだね。