もっと別の視点が欲しいのだが・・・
首相が携帯電話料金引き下げの検討指示をしたとかについての話。
http://mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20150917biz00m010012000c
まあ、このコラムは何を言いたいのかよく分からないが・・・
しかしながら、中立的な、意図を含めないように解説しようとするとこうなるのかもしれん。
で、携帯電話料金が高い原因はいろいろ言われているが、
端末の値引き分が入っちゃっていることが、よくやり玉に挙げられる。
でもよく考えると、そういうシステムにしたから利用者が増加したのではないか。
使う人が少なけりゃ携帯電話料金なんて現在はもっと高いかもしれない。
しかしさらに考えると、携帯電話・スマートフォンがほぼ飽和した現在、
料金を高くした高速回線を使わせるために、できるだけ最新の端末を値引きなどで提供している、という見方もできるのではないか。
3ケタMbpsの通信速度なんて必要がない人にとってはムダな速さ。
ムダなものに金を払わなければならないから、全体として料金は高くなる。
達末の値引きうんぬん言うよりも、通信容量に合わせた料金プランが、などと言うよりも
ユーザーに合わせた遅い”通信速度”を設定して料金を下げさせた方がよいだろ?
ちょっと遅いけど制限なしの完全定額、と言われて飛びつく人は少なくないだろう。
スマートフォンの新たな使い方が提案され、新たなユーザーを獲得できる可能性がある。
この首相の指示については、単なる人気取りという見方もある。
携帯電話はもはや庶民に密着したものだから。
しかし別の見方では、海外から日本に来た外国人観光客が
日本の携帯電話回線利用料が高いと感じてしまうのではないかと懸念している、というものがある。
日本ではアメリカに比べて街中のフリーWiFiがとても少ないんだそうだ。
日本の街中にあるWiFiはパスワードを入れなければならないものばかり。
海外からの観光客が使える代物ではナイ。
このことが観光客誘致に影響するのでは、という意識が働いた、という見方。
ま、いずれにしろ、自動車の意味のないカタログ燃費競争にも似た、意味が無い最高通信速度競争が行なわれている限りは、携帯電話料金は劇的には下がるまい・・・