何度も同じことを書きますが・・・
総務省が携帯電話料金の低廉化を検討する会合の話。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20150929_723251.html
何回も言っているが、携帯電話料金プランの考え方で”通信量”しかないのがおかしい。
携帯電話料金が高止まりしている大きな原因は
回線を(勝手に)高速化して、「速いから高くてもいいだろ?」という考え方が大手キャリアにあるからだ。
動画のヘビーユーザーでもなければ回線速度なんてひとケタMbpsあればこと足りる。
回線を低速化してそれに見合った料金を設定させればいいのだ。
なぜ誰も気づかない?
さらに、通信容量が1GBとかなんてユーザーは動画を見ないから、回線速度はひとケタMbpsあれば十分だ。
ライトユーザーはかなり料金を下げられるはずだ。
技術的に難しいとは言わせない。
MVNOで低速回線で使い放題にしているところがあるし、
そもそも通信容量がオーバーしたユーザーだけ128kbpsに落とすことを行なっているんだから。
もし、5Mbps程度で完全使い放題というプランができたら、
大手キャリアのいろいろなサービス、音楽ダウンロードとか書籍とか、動画ではない提供サービスの利用者が劇的に増えるでありましょう?
なぜそれに気づかない?
しかしながら穿った見方をすると、
もし低速回線プランが提供されて、それを使ったユーザーが「遅くても充分じゃん」と気づいてしまったら、高速回線のバカ高い料金プランには二度と戻らない。
つまりユーザー一人あたりからむしり取れる料金が減少してしまう、とも考えられるわけだ。
そう考えると総務省もそんな提案はしないだろうなあ・・・
政治家や役人は基本的に企業の方を向いているから。
そもそも日本の携帯電話ユーザーはもはや飽和状態にある。
ユーザー数を増やそうと思ったら、他のキャリアのユーザーをかっぱらうしかないのだ。
ただの安い料金プランを提供してユーザーを集めたとしても、すぐに他社が追従して元に戻ってしまう。
だからこれからは、もはや、”完全使い放題”しか手がないと思うのだがね?
それで集まったユーザーをいかに囲い込むかである。
ちなみに、日本の携帯電話料金は外国に比べて高くはない、などとバカなことを言っている輩がまだ多いようだが。
ユーザーが高いと感じていれば、それは”高い”のだ。
高いと感じるのは、利用価値以上の料金を支払わされているからだ。具体的には”回線速度”。
ちなみに、携帯電話でデータ通信が行なわれるようになって以来、
料金の実質的値下げが行なわれたのは過去に一回しかない。
その後はなんだかんだ、”ステルス値上げ”が行なわれてきたのだよ。