昔気質技術者のお小言

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パソコンのディスプレイは「紙」ではない

パソコンやタブレットのディスプレイはそろそろ4:3にすべきではないか、との話。
現在はパソコンのディスプレイは16:9が主流だが、それをなぜ4:3にすべきなのか。 上記コラムの筆者の考え方は、「紙」に近づくべきだと。 テレビは視界の効果から16:9になっているが、パソコン等のディスプレイは「紙」に近いものだから・・・と。 私はパソコンの画面が4:3になったら使いにくくてしょうがない。 現在のディスプレイ縦横比になったときは違和感があったが、現在はこの横長の方が使いやすいと思う。 それはウインドウを複数並べやすいから。 何かの情報処理作業をする場合、入力するウインドウだけで済むことはまずない。 何かしらの資料を参照したり、他の情報を表示させておくことが必要だ。 そういった使い方だと「横長」ディスプレイの方が複数のウインドウを配置しやすいのだ。 (ウインドウは重なっているが) 上記コラムの筆者の考え方は「全画面表示」の考え方だと思う。 つまり、そのウインドウしか”見ない”という意識電子書籍等、ただ”見る”だけで”情報処理”作業を考えていないのではないか? 全画面表示でもウインドウを切り替えて使えばいいじゃん、との向きもありましょう。 しかしそれにもツールバー領域が必要。 普段は”隠す”という設定にするにしても、ウインドウを切り替えるわずかな時間でも思考の継続性はスポイルされる。 昔のように紙の上で何かを考える場合でも、書きこむ紙以外にも机の上にたくさんの紙を並べるでしょ? ただ単に「見る」とか「読む」だけしか考えていないから、「紙」のように4:3ディスプレイにすべきという考え方になるのでは。 少しでも生産的なことをしようと思えば、マルチウインドウのためにディスプレイは横長の方がよいはずだ。 また、ごく単純に考えても、4:3のディスプレイのタブレットなんか持ちにくくてしょうがない。 現在使っている7インチタブレットは縦長なので、ぎりぎりわしづかみにできてiPadなんかより格段に持ちやすい。 ただ「見る」だけであっても、動画を見ることを考えれば、テレビなどと同じ縦横比の方がいいのではないのか?