昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

LED照明なんか(まだ)買ってはいけない

LED照明が早々と故障することが多いんだそうな。 このネタはネットニュースだが、 そのサイトは「このことについてネット上では・・・・・・の声が上がっている」 などというコピペカスニュースサイトなので引用元は出しませぬ。 ずっと前にもまともなニュースサイトで、LED照明は4万時間なんかもたないという話を読んだことがあるので LED照明が故障するという話自体は本当だろう。 LEDが4万時間ももたない原因は、熱。 放熱特性の設計が悪いからと言われている。 まあ、ほぼ当たっているとは思いますが・・・ そもそも長寿命のための設計なんかとても難しい。 長期間、絶対に故障してはいけない機器の代表的なものには、軍用とか宇宙用。 宇宙に飛んでったあとは修理できませんからな!(笑) そのための設計はとても難しい、一般機器の設計では考えられないくらいの制限がある。 ノウハウもたくさんある。 そんなことを、ぽっと出の新興中国メーカーにできるわけがあるまい? 新興日本メーカーでも同じこと。 部品一つ一つの性能をチェックして設計して、さらにいろいろな試験を細かく施す、 そんな地味で根気がいる作業ができる技術者なんて今の日本にいるのか? だいたい、4万時間も実使用したデータをメーカーが持っているわけがあるまい? LED照明が発売されてから何年経ったと思いますかな? もちろん、10年も試験してから発売するなんてことはできないから、 実際には”加速試験”を行ないます。 実使用条件よりも厳しい条件で寿命試験をして、そのデータから実使用条件での寿命を推測するのです。 そして加速試験の種類もいーっぱいある。 その結果をどのように判断するかも、判断者の胸先三寸。 ・・・以上、それでもこんなもんを買いますかな?
どしても買いたいならばせいぜいこの程度。
そもそも、LEDは長寿命でエコ、だのなんだの、という宣伝文句に踊らされる世間もどうかと思う。