昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

椅子を壊されたIKEAはチャンス!

オードリーが番組中にIKEAの椅子を壊したことが話題になっているようで。
おそらくこの椅子。(未確認です)
そりゃー、”壊れない”とか”630万回のテストに堪えた”と言われれば
これくらい乱暴に扱ってみるのはごく普通のことでは?
むしろテレビでは正直なこと。 ま、それはそれとして。
IKEAはかなりのチャンスなのでは。品質を向上させる良い機会だ。
いくら注意書きしても利用者がどういった使い方をするかは分からない。
今回破壊された椅子は耐久試験が甘かっただけではないか? 今回の破壊箇所は当該製品で最も弱い箇所であると考えられる。
潜在的故障原因である。 私だったら、番組のVTRを入手、詳細に分析して、弱点を改良して
さらに丈夫な椅子を作って売り出すけどね! 話は一旦外れまして。
むかーし読んだエレクトロニクス専門誌のノウハウ記事で。 ある技術者が基板を設計して組み立てて、上司に完成しましたと報告。
見にきたその上司はそばにあった金属製の棒ヤスリで、通電中の基板の端子等が露出しているところをこすり始めた。
ショートしてパチパチと火花が飛ぶ。通電状態だから。
そうやった後でもその基板が正常に動作することを確認して、上司は満足して戻っていった。
つまり。
工業製品はそれくらい丈夫に作らなければならないという話。
ま、アナログ時代の話ですがね。
ちなみにこれは日本での話ではない。
質実剛健というと日本のお家芸とも思われがちだが。
つまり、想定外の使われ方をしたから壊れた、などと言っているようでは良い工業製品は作れない。