昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

iPhoneの利益率はこんなもんじゃない!

iPhoneSEの原価は160ドルとの推測。
http://toyokeizai.net/articles/-/112425

原価率がとても低い、という旨が書かれてはいるが、
よく考えると、まあこんなもんでは、という感じもする。
どれだけの広告宣伝費をかけているのか、もあるし、マスコミ対策ネット対策も相当金をかけて行なっているだろう。

そう考えるとそんなもんかな、であるが、
原価の低さはこんなもんではないはずだと考える。

調査では実際の市販品を分解した、としている。
おそらく、各部品の一般的な取引価格を推測して割り出して原価を計算したのだろう。

しかし。
アップルは部品をもっともっと安く買いたたいているはずだ。
本ブログの過去記事で紹介している。
http://o-bright.seesaa.net/article/435254407.html
http://o-bright.seesaa.net/article/435254671.html

買いたたくどころか製造ラインごと押さえてしまう。相手の稼働率なんか無視。
そして技術も盗み放題、他のもっと安いメーカーに同じものを作らせる。
製造業に身を置いていたものからすると、まさに”ゲスの極み”なのだ。
これらをモチーフにすれば”必殺仕事人”の脚本を2・3本は書ける、というレベルだ。

シャープの凋落もこのことに一因があったはず。
後出しジャンケンではあるが、この当時すでに凋落していた)
アイフォーンというブランドに目がくらんでこういった会社と契約する日本メーカーも考え方が甘すぎた。
結果論ではあるが、流行りものとかブランドに目がくらむとロクなことにならないというのは、昔からよくあった話では?