昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

その「撮り鉄」はかなり怪しい

いわゆる「撮り鉄」の一部のマナーの悪さ。
そんな連中に対して真岡鉄道が悪いマナーを戒める投稿をし、それに対するコラム。
http://www.news-postseven.com/archives/20160417_404014.html

真岡鉄道の投稿に対して非難する連中がいるのがかなり不思議。
そして上記コラム中で、筆者が鉄道会社に取材を申し込んでも断られる、というのもなんだかなあ。

このコラム中で、
プロの鉄道写真家はローカル鉄道の撮影前にはまずその鉄道に乗って一往復する
という話は鉄道マニア以外でも覚えておいた方がよいだろう。
マナーとか敬意は当然としても、
写真としてその一部を切り取るためには全体を知らなければならないのだ
これはどんなことにも、写真以外でも意識しなければならないことだ。

さて、このコラムを通してマナーが悪い”撮り鉄”を見ると、そういった連中の怪しさが見えてくる。

そんな写真ではコンクールで入賞することはない。
したとしてもプロ写真家が審査員にはいないようなところ。
そして、いわゆる”お立ち台”(冒頭のコラムで説明されている)とかそれに近い状況で撮った写真は、みんな同じような写真になる
素人でも想像できませんかな?
なんか、ポスターによくあるような風景。
山間を走る列車とか、花畑の向こうの列車とか、夕日に照らされて海岸沿いを走る列車とか、
鉄道写真といえば?といって素人がすぐ想像できるような構図にしかならない

なのにマナーの悪い撮り鉄は他人に迷惑をかけてでもなぜそんなくだらない写真を撮り続けるのか。
おそらく、そういった連中は”アマチュア”ではない。(あくまで想像)
オリジナリティがなくても単にきれいな写真を撮って、それを写真がよく分からない、どこにでもあるような写真をありがたがるような素人に売りつけるためではないか。
だから、別にプロっぽい写真が取れればよいのであって、単に金のためなので他人に迷惑をかけることは厭わない

もしアマチュアが趣味で撮っているのであれば、撮った写真を後から個人的に眺めるだけ。
そうであれば、構図とかはそんなに関係ないはず。
”思い出”が保存されていればよいから。

もちろん、きれいな写真を撮るという技術的なことが趣味の人も多いだろう。
しかし本当に”趣味”ならば他人に迷惑をかけてでも、ということはできないはずだ。

というわけで、”マナーが悪い撮り鉄”とは単なる”アマチュア”ではない可能性が高い。
悪人が金のために撮っている。
いわゆる悪質アフィリエイターと同じ。
紹介する商品が本当に良いかどうかは全く関係なく、ただただ騙してアクセスを増やしてクリックさせて購入させればよい、と。