昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

燃費値の公表を禁止すればいいのに

三菱の燃費不正に関して、国交省は燃費試験方法の見直しも検討しているとかで。

いやー、もう燃費の公表はやめたら、というかメーカーが燃費を公表するのを禁止したら?と思うのだ。
今回の問題の遠因の一つには、カタログ燃費の1km/Lとかはたまた0.1km/Lとかまで気にする(アタマが悪い)ユーザーが多いことがある。
そんなわずかな燃費の違いを競うから、メーカーは事実上カタログ燃費だけを追い求めるし、燃費だけ気にして変な車を買ってしまうユーザーも増える。

この際、公表する燃費は単なるランクだけにする。
例えば、「Sランク(30~35km/L)」、とか言う感じで。
そしてエコカー減税の対象になる燃費は○ランク以上とか。

そうすれば、燃費のわずか0.1を気にするようなアタマが悪いユーザーも少なくなるはずだ。

そして、燃費がランクというある幅でしか表示されないとなれば、車雑誌やマスコミが実際の燃費を測ろうとするだろう。
その結果どういうことになるか。
燃費試験装置を購入するわけにはいかないから、”実走行した燃費”を皆で寄ってたかって測る、ということになる。
そしてメーカーはそれを気にせざる負えない。
つまり、メーカーは”実燃費”の向上に注力することになる。
そうすれば、燃費が本当に良い車を各メーカーが作るようになる、のだ!!