昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

杭打ち偽装と同じ構図が

いつも通りこの記事は公開日よりかなり前に書いています。
公開時点では以下のことの指摘が出ているかもしれませんが・・・現時点ではありません。

三菱自動車の燃費不正問題で。
これが発覚したのは日産の指摘だそうだが・・・

該当車種は三菱と日産の合弁会社で三菱主体で開発し、三菱と日産の両方で販売。
次車は日産が主体で開発するために日産で当該車種を試験したところ燃費がおかしい、と発覚した、
と各マスコミでは報じている。

各マスコミは三菱がまた不正隠蔽と大きく報じているだけなので見失われがちだが・・・
日産の責任も相当に大きい
例えて言うならば、この間のマンション杭打ちデータ偽装問題と同じ構図だ。

自分のところで他で作られた製品を売る。
そういうときには販売前にその製品について”精査”するのが普通のなのでは?
そうしないと自信を持って自分の会社の製品として売ることができないはず。

ところが日産が燃費がおかしいと問い合わせたのはごく最近のこと。
つまりそれまで何も調べていなかったということ。
極端に言えば送られてきたものを右から左へ流しただけ。

ただの商社ならばそれでもいいかもしれない。
(本当はメーカーに立ち入り検査をしなければならないのだが)

しかし日産は自動車メーカー。
自分のところで車を作る技術があるんだから、OEMの車についても自社開発車と同じように性能を調べてから売るべきだったのでは?

しかし、これまでの報道によると、
今回の問題でかかった費用を三菱に請求するとの動きらしい。
ロクに調べもしないで自社製品として売った責任はないのか???

つまり、日産もその程度のメーカーということ。
極論すると、車をロクに調べもしないで売る、という意識があるということ。

というわけで、ま、当分の間(十年間くらい)は日産も購入候補から外れるのだ。

車メーカーではライバル車を購入して詳細に調べる、ということが行なわれているとはよく聞く話だが、
自社製品として売る車を何にも調べていなかった、というのが不思議でならない、っていうか、その程度の意識で車を売っているのか・・・