昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

こういった記事がもっと早く出ていれば・・・

これから殴り書きをしますが、今回は何を言いたいのか分からない記事になりそうな。(いつもか?(汗))

さて、三菱自動車燃費不正問題に関するニュース記事は現時点では百花繚乱。
しかし、ま、大体がおんなじようなものですがね。隠蔽体質がどうのこうのっていう”後出しジャンケン”的な。他のニュース記事のコピペ的な。
そしてその”体質”の歴史が長いから、出てくる出てくる・・・ネタには困らない。

そんな中、こういった具体的事例を書いた記事は目を引く。
http://toyokeizai.net/articles/-/115702

しかしながら、なぜこのタイミングでこの記事を?と思うのだ。
もっと早くこういった話を公開していれば、もしかしたら三菱自動車の体質が改善されていて、その結果”被害者”も少なくなっていたかもしれない。
(この程度の記事ではまあたぶん体質改善には至らないでしょうが・・・)

マスコミ全般に言えることだが、弱った者を皆で一斉に叩く。
皆で叩けば反撃されないし、弱っているから反撃されない

最初に弱らせる、というか足元をすくうのがいわゆる”スクープ”である。
そこにハイエナがわらわらと集まるわけだ。

しかしながら、こういったことは仕方がない部分もある。
ネット上のニュースはPV(ページビュー)数を稼げる内容とタイミング、という話を読んだことがある。
何にも発覚していないところに”体質が”とかいっても誰も振り向きゃしない。
だから、悪者の悪事が露呈したタイミングでハイエナやハゲタカが集まるのは当然のことか。

でも、社会的影響力がある”大物”のまずいところを指摘するのもマスコミの重要な役目だと思うのだが。
政治家や政党に対してはさんざんやっているのに、なぜ大手企業に対してはやらない?

他の自動車メーカーでも叩けばホコリが出てくるだろうし、
今のタイミングであればそのホコリに他のマスコミやPVが飛びつくであろう。
(このブログを書いている時点では他自動車メーカーの話は出ていない)

例えば、アップルが日本の製造業を食い物にした話がいくつか出ていたが(このブログでも過去に紹介している)、その話は全く広がらない。
業界トップのコンビニチェーンが裁判を起こされたのに全国ニュースにはならない。
レストランでの食材偽装問題の一番最初は某Dランドのレストランなのに、その後の他のレストランチェーンの食材偽装問題では取り上げられない。他のレストランチェーンは何度も引き合いに出されるのに。

これらは全て、”スポンサー”だからだ。
ヘタに叩いてスポンサーを降りられてしまうと困る、から。
三菱自動車はもうスポンサーにはなれないだろうから、叩いても痛くもかゆくもない、PV数を稼げるし。
しかしアップルや711やDランドにはスポンサーを降りられると困る。

いや、別に三菱自動車を擁護する気は全くナイす。そもそも工業製品として認めていないから。
ただ、派手な、流行している話題、こういうときこそ他のことにも注意を払いたい。