昔気質技術者のお小言

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中学理科を知らないと危険!

とあるテレビ番組で、
アルカリ性洗剤をアルミのフタ付き容器に入れて持っていたところ、電車の中で爆発した、
という話が紹介されていた。
金属製の容器にアルカリ性洗剤を入れたりすると危険なことは”日本人の三割しか知らない”んだってさ!!

理系ならば当然知っているはずだが・・・
てゆうか、中学の理科では少なくとも金属と酸は反応することは学んでいるはず。
”義務教育”で習うことは日常生活で必要なことなのだ。
この爆発させた人は義務教育もろくに学んでいなかったのか?とすら思ったりもする。
そもそもアルカリ性の洗剤を手近な容器に小分けした、ってのはおおかた職場にあった洗剤をパクったんでしょうなあ?

義務教育の理科もろくに学んでいないから”iPhoneを電子レンジで充電すると早い”なんてバカバカしいデマに引っかかるのだ。

しかしながら、アルミニウムは酸ともアルカリとも反応するのは確か高校の化学だったかと。
アルカリだから入れても大丈夫と思った可能性もある。

でも、何かしらのイオンと金属は反応しやすいという”本質”が理解されていなかったわけで。
これはやはり中学校教育で”ものごとの本質”を教えていないということなのではないだろうか?

とは言っても、もしかしたら昨今の流行が”勘違い”を助長させている可能性もある。
それはいわゆるステンレスボトル。

ステンレスボトルにはスポーツドリンクを入れてはいけないという話があった。(以前にこのネタは書きました)
スポーツドリンクは電解質だらけ、それが内部表面を腐食、金属中毒を引き起こす、のだ。

でも昨今ではスポーツドリンク可、とする水筒が出ているし、スープジャーなんてものもある・・・
スープジャーになんかなんでも入れているじゃん?
スープでも料理でも塩分が入っている。
これは大丈夫なのか?

というわけで、少し調べてみた。
続く。