昔気質技術者のお小言

~ おいさんのへりくつ日記 ~

「責任」を取ったという見方だが・・・

三菱自動車の燃費不正問題の話。
日産が三菱自動車を傘下に置くということで。
http://trafficnews.jp/post/51405/

この”買収”の話はいくつか見方がある。
経営的な話だと、以前から検討されていて今回のタイミングが、とか、
日産は前から軽自動車に参入したかった、とか。

そして、それを踏まえつつ日産は「責任」を取ったのではないかという見方。
http://trafficnews.jp/post/51444/

ま、あまり強く主張する人はいないが、日産は今回の責任は免れまい
少なくとも日産ブランドで売った台数分は。
前にも書いたが、自分のところのブランドで売る車を全くチェックしていなかったという、”メーカー”としては信じがたいことをやっていたから。

そういう見地からだと、三菱自動車へ金を出すのは当然か。
三菱自動車側は責任はすべて自分たちにあるという言い方をしているようだが、おそらく”口封じ”されたんだろう。
今回の買収は日産の責任論を封じる目的もあったのではないか?

まあ、そういう”責任”の取り方もあるのだろうけど、
技術力がない三菱と、自社販売の車をノーチェックで売っていた日産が組んでも、大した軽自動車は作れまい。

三菱の技術力の無さは最初のリコール隠し前から私は感じていた。
”技術力”とは開発現場のだけでは済まない。
開発から生産販売までの工業製品を作る”技術力”はちと見方が違う。

以前のパリダカールラリーなんかで優勝するような車を作るのは、単なる”職人芸”
たった一台作ればいいのだから。
しかしそれを工業製品として”大量生産”するときに本当の”技術力”が必要になるのだ。
で、そのあたりの技術力が三菱には全くなかったのだ。
GDIエンジンですでに露呈していた。
ていうか、自動車評論家たちは誰もそれを分からなかったのか?

もちろん会社トップにも開発とか生産の現場を理解する”技術力”が必要で、
今回の問題で明らかになったのは、経営陣にはその技術力が皆無だったということ。

そういう、現場からトップまで技術力がない三菱と、自社ブランドで販売する車について”責任”を持つという技術力が無い日産が組んで、何ができるっていうのだ?良い車なんか作れまい?
”良い車”とは”工業製品”として良いことが必要なのだ。