昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

自工会の責任は?

まー、いろいろと、燃費不正について、まー、いろいろと。
自工会会長がそれを批判したと。
http://www.sankei.com/economy/news/160519/ecn1605190066-n1.html

正直、”どの口がそういうことを言うのだ!?”と思う。

今回の不正の遠因には、車のカタログ燃費が実燃費と遠く離れている、ということもある。
カタログ燃費通りの燃費なんかどうせ出ない、ということをユーザーも知っているから
カタログ燃費よりも燃費が多少悪くともバレない、という意識もあったのではないか?

そしてカタログ燃費がいい加減なものである状態を放置してきたのは、日本自動車工業会の責任
国土交通省なんかただの”監督”だけである。
燃費がおかしいという声はメーカーに最初に、そして多く届いているはず。
それを無視してきたといっても過言ではないだろう。
なぜこれまで”実燃費”に近い燃費測定基準を策定しなかったのか?

自工会会長を誰が務めるか、これを見れば推測できる。
すなわち、自分らが儲けるための仕組み、つまり、現在の燃費基準であれば他メーカーよりも良い燃費を出せる、という状態を変更したくなかったのだね。

今回の件を受けて新たな燃費基準が策定される動きがあるが、お上から言われないと何もやらないのか、自工会は。
これまでも明らかに危険な車が売られまくっている状態を放置してきたし。

自工会は結局、大手が儲けるための仕組みでしかナイ。