昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

「連帯責任」とはちと違う

野球部員が喫煙、で、出場辞退、
で、前時代的な、軍隊まがいの「連帯責任」はもうやめたら?とするコラム。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/toyorashotaro/20160722-00060274/

例によって?私は別に高校野球に興味はナイ。
しかしこの手のニュースは結構目につく。

結論から言うと、”出場辞退”とかチーム全体の”処分”は当然のことである。
以下、その理由をつらつらと。

上記コラムでは、ほんの数人の不祥事のためにチーム全体が連帯責任を負うのは”前時代的”とか”理不尽”とか。
しかしここでもう一度確認しなければならないのは
高校野球は”教育の一環”だとする”タテマエ”があるということだ。

上記コラムの筆者は「連帯責任を負わせるというのが教育の一環なのか?」と憤っているようだが。

しかし、不祥事を起こす部員がいるということは、その組織(チーム)は教育組織として問題があるということ。
きちんとした教育ができない団体、すなわちチームを、”教育の一環”である大会に出場させるわけにはいくまい?
”連帯責任”とはちと違う。
教育体系に問題がある組織を教育大会に出場させないだけのことである。
もし処分を不祥事を起こした部員だけにしてそのチームの出場を認めてしまったら、”教育の一環”であるというタテマエが崩れるのだ。

しかしながら。
”教育の一環”というタテマエがなければ別にどうでもよいこと。
野球賭博をした選手がいたプロ野球球団は当該選手を処分しただけで、今年の試合を普通にこなしている。
これはプロ野球が”教育”ではないからだ。
だから「今年のペナントレースの出場を辞退しろ!」なんて誰も言わない。

一方、現状の高校野球も。
もはや強豪校はただのプロ野球予備校”だと思うのだが。
高校野球なんか”プロ野球予備校大会”みたいなもんだと思うのだが。

だから、現実に即して高校野球プロ野球予備校大会と教育の一環である高校野球に分ければいいのでは?と思う。
前者は何でもアリ。野球以外の勉強なんかしなくてもよい。
後者は、例えば全国統一テストみたいなもので○点以上の部員しか出場を認めない、とか。
こうすれば公平である。

私が行っていた高校では野球部員も授業はすべてきっちり受けていた。一般の生徒との区別はナイ。
授業であてられるときは普通にあてられる。
(ま、周りがフォローしてましたが(笑))
それでもたま~に甲子園に出場している、のだ。