昔気質技術者のお小言

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新食器用洗剤で思い出すいろいろ

食器用洗剤に革命とか。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/032500047/090800040/
そりゃあスプレーしただけで汚れが洗い流せるならば、こんなに便利なことはナイ。

でも、他の洗剤で、漬けておくと油汚れが剥がれる、ってのがすでになかったっけ・・・?

ま、それはそれとして。
現在の台所洗剤、小さいですよね。

そして、”濃い”。
こういったブランド品ではなくプライベートブランド品の洗剤を使ってみるとよくわかります。
後者は同じ泡立ちをさせようとするとより多くの量を必要とする。

昔の台所洗剤はこんなサイズ。

洗剤が小さくなったことによりどんなメリットがあるか。
メーカーにはいろいろとメリットがあるのだ。

おそらく、最大のメリットは、ついつい多めに出してしまう、ということでは。
有名メーカー品はかなり”濃い”のでほんのちょっとの量で充分なのだが、
ついつい多めに出してしまうのは人のサガである。
てことは当然消費量も増やせる、のだ。

それから、体積を小さくするといろいろなコストを削減できる。
例えば輸送コスト。
同じトラックの体積でも、以前より多くの本数を運べる、すなわち輸送コストが下がる。
また、保管して多く倉庫も、同じ広さの倉庫により多くの本数を入れられる、すなわち保管コストも下がる。

これはティッシュペーパーでもあったのだ。
昔のティッシュペーパーの箱はもっと大きかった。
それを詰め方を工夫してずいぶん薄くなったのだ。
これでティッシュペーパーはかなりのコスト削減ができた。

ま、中に入っている枚数を減らしただけの製品も多くありますがね・・・

いや、今回は新食器洗剤で思い出した話をつらつらしただけでした(汗)