昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

「昭和アニメ」が新鮮、なのではない

昭和アニメの名作の続編が、という話。
http://www.sankei.com/premium/news/160922/prm1609220008-n1.html

昔のアニメは現在はかえって新鮮に見えると思う、とか
流行サイクルが一巡した、とか。
その一方で、慢性的なネタ不足、とか。

ネタ不足は本当であろう。
大抵のネタとか世界観は昭和時代に使いきったのだろう。

しかしそれよりも、現代の制作者の想像力・創造力のなさ、が最も大きな原因と思う。

そういった様子は特に”仮面ライダー”によく表れている。
毎シリーズ、”マンネリ”の意外性
使い古された意外性パターンでしかストーリーを構成できない。

マンネリの意外性を使うよりも素直にストーリーを展開した方がはるかにマシになるはずだ。
ヘタクソな”意外”を使わずに、素直なストーリーをどのように構成するかが”プロ”の仕事なのではないだろうか。

昭和アニメだって世界観やネタのかぶりは既にあった。
そして味方の中に敵の因子があったとかの現在では使い古された意外性を使わずとも、それなりのストーリーを構築していた。

例えば、いわゆるファーストガンダム
これに”意外”なところはあったかい?
ウルトラマンシリーズだって、”意外”はほとんどなかったはず。

そして、リメイクものだと固定ファンがいるので大コケする可能性が少ない、とのことだが、
これは単に、制作者が新しい世界観を構築できないから。想像力・創造力がないから。

それなのに、創造力もないのに、無理やり自分のカラーを出そうとして、こういった駄作が出来上がる。


トーリーをごく普通に展開すればそれだけで充分面白いのに。
料理でわけわからない調味料をごちゃごちゃ入れてクソ不味い料理が出来上がった、ってところか。
役者は良い人を揃えたのにねえ。

たぶん、これもどうせ後半では敵味方入り乱れたストーリーになるんでしょ?

ちなみに、「タイムボカン」。
敵味方が入り乱れるようなストーリーではもちろんないものの、
未来人から奪ったメカを調整して自分たちのメカとしたくだりがあった。
その名は「タイムドタバッタン」。バッタ型のメカである。
私はこれが好きだったが、登場回数が少なかった・・・
他にはタイムボカン2号として、「タイムクワガッタン」があったのだ・・・