昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”ガラパゴス”は誰が言い出したのか?

なんか、新たな音楽配信サービスが日本上陸だそうで。
ラジオでそれについて日本市場のガラパゴス化が論じられていた。

さらにその際のコメンテーターは「ガラパゴス”の何が悪いのか。それを言ったら”クールジャパン”はみんな”ガラパゴス”じゃないですか」。
そもそも各国でその地域でしか通用しないサービスや文化なんかいくらでもあるのに、とのこと。
「何で世界に合わせなければならないんですか」。

全くその通りだと思う。
他の国や地域の文化や習慣を否定するのは良くないが、自国の習慣を否定するのはもっと良くない。

いつも思うのは”ガラケー”という言い方。
日本独自のサービスのどこが悪いのか。
海外では使えないなどと不便感を煽ってきた。

そもそも”ガラケー”とはキャリアが揶揄した、スマートフォンを売りつけたいがために言い出したとの説がある。
スマートフォンへの移行に際して料金を値上げしたがらねえ。

スマートフォンになって確かに”一見”便利にはなった。
しかし日本独自サービスの安定性は失われた
だから私は未だにメイン回線でスマートフォンを使うことはない。

ここいらでガラパゴスケータイ”と最初に言い出したのは誰か調べてみたらいいのでは。
海外のスマートフォンを日本国内で売りたいがため、金儲けしたいがために、日本独自の高機能化携帯電話を否定、揶揄した。
まー、おそらくはあの売国奴的人物だろう。
日本独自のサービスを世界展開するよりも”買ってきて売りさばく”という楽な方を選んだ。

もっとも、日本独自サービスの海外展開に失敗したドコモの責任も小さくはないのだが・・・

ワイドショーなんかありがたがっている、何にも考えていない庶民向けの解説なんかしなければならないアナウンサーとかコメンテータは立場上、底があっさい話しかできないからわかりやすいように”ガラケー”なんて言葉を使うしかないのだろうけど、
曲がりなりにもIT専門サイトと名乗っているところに寄稿しているライターが”ガラケー”なんて言葉を使っていると、そのライターはものの本質を考える力がナイ輩、と判断する。
ま、実際そういった輩の記事やコラムはあっさいですがね。