昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

やっぱり心配な”スマホ脳”

映画「君の名は。」のヒットの原因を推測したコラム。
http://diamond.jp/articles/-/103310

スマホ的視聴習慣が影響しているのではないか、との説。
このコラム中では、この映画は10代から30代がよく見ているという現象とこの映画のヒットを”スマホ”で結びつけている。
ちと無理がある論理のような気がするが、その結びつける部分は実際に映画を見た人ならば分かるのだろう。ミュージッククリップ的映画と。

コラム中で懸念されているのは、人々、特に若い人たちが情報を流し読みする習慣になっているということ。テキストを浅くしか読めない、ということ。
これはまあ、この映画に絡めなくとも、ツイッターの140字の内容もまともに捉えられない連中が多いことからも明らかなのだが。

はっきり言えば、ロクにものを考えない、と。
情報の真偽を深く考察することができない
真偽を考えるとしても、あっさい知識や経験、そして過去のあっさい考察に倣って判断したりする。
大人でも多いですがね。

こういったスカスカ脳ミソの”スマホ脳”になっていないか自己診断されたい。
その方法は簡単だ。

スマートフォンやパソコンを閉じて、10分くらい自分の頭だけで一つのテーマについて考え続けられるかどうか
テーマは何でもよいのです。今夜の晩御飯は何にするか、でもよいし、さっきまでスマートフォンで見ていたニュースの真偽についてでもよいし、電車で前に座っている人はどういう人でどこからきてどこへ行くか、でもよい。

こういったことを行うと、自分の頭の中にある情報を組み合わせ、再構築、それをさらに発展させるような考察、頭の中だけで”設計”できるかの想像力、が試される。
例えば晩御飯について考えるならば、
今日の体調は、とか、しばらくアレを食べていないなあと過去の記憶を掘り起こしたり、スーパーへ行ってもしアレが安ければ、と想像したり、調理方法を考えてみたり、と
記憶力、考察力、想像力、分析力の全てが無意識に使われる。
クックパッドを見ながら考えよう、てのはアウト。
さっき見たクックパッドの内容を参考に自分の頭で考えよう、てのはOK。

ぜひやってみられたい。