昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

手打ちドヤ顔おやじとかが大量生産されるわけ

この話はテニスにもかなり役立つはずだ。
http://diamond.jp/articles/-/103722

まあ、上記記事は結局この本とかセミナーの宣伝なのだが・・・

上記リンクは電子書籍ですが、もちろん紙本もありますが。
てゆうか、別に買って読まなくても、冒頭のコラムを読んで普段から身体の動きのバランスとかを意識していればとりあえず十分なような気もする・・・
そして冒頭コラムは宣伝とはいえ、テニスに有用なことがいくつか書いてある。

ピンときたのは、「体の連動性が断ち切られ・・・」というくだり。
特にストローク、身体の各部分が”連動”できていますかな?
連動しているかどうかを意識するだけでずいぶん違いますぞ?
身体がまだ柔らかい若い人ならば、少し”意識”するだけで動きが見違えるのではないか?
”正しい動き”をしていればの話だが。

ところが、テニスコーチのほとんどは、特に今観察に行っているテニススクールのコーチなど、身体の動きをバラバラにするようなことを延々と長々と反復練習の時間を削ってまで、得意げにプロのフォームの解説なんかまでしたりして・・・
で、言っていることは”運動連鎖”を細かく解説。
足がどうとか腰がどうとか身体の回転で腕が引っ張られて、とかなんとか。

身体の各部をバラバラに説明するから、コーチの話を真面目に聞く人ほど身体の動きがバラバラになる
そしてコーチもそれをどう修正させればいいのか分からない。コーチは脳みそも筋肉だからな。
実際そういうレッスン生がいる。
本人は一生懸命で好感は持てるのだが、いかんせん身体がバラバラ。
これも脳ミソ筋肉コーチの間違った指導のせい。

いや、運動連鎖の身体の動きは”知識”としては絶対必要。
しかしそれは自分のスイングの”結果”をチェックするためのものだ。
打っている最中にもおかしなことをうるさく言うから、さらに身体の動きはバラバラになる。

若い人、身体がまだまだ柔らかい人で、ほとんど毎日練習できる人はこれでもよい。自然になんとかなるだろう。
しかしそうではない人、オッサン、オバサン。
身体の動きをバラバラにされ、それでも打たなきゃいかん、そうすると腕を使うしかない。
そんな練習をしていると腕ばっかり鍛えられる。
そうすると冒頭コラムにあるように身体が固くなる。
それでも強く打とうとして・・・手打ちドヤ顔オヤジが出来上がる、と。

特に年配者は身体のバランスと身体の各部が連動しているかを意識したほうがよい。
しかしコーチは脳みそ筋肉でしかも固まっているからねえ。
ま、そこいらで言われている理屈を細かく言えばコーチっぽくなるからね・・・

自分の見た目がカッコいいかカッコ悪いかを意識するだけで身体のバランスと連動性はかなり変わるんだけどねえ・・・