昔気質技術者のお小言

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なぜ今ごろ”スマホ老眼”?

最近この手の記事をよく見るなあ・・・”スマホ老眼”の警告。
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07825620Q6A930C1000000

いや、ホントに最近スマホ老眼の話をよく見るのだ。
年末の流行語大賞には間に合わないかもしれないが(笑)

しかしよく考えると、携帯情報デバイスを”注視”する行為ってのは最近のことではありますまい?
昔(今でもあるが)iモードとかEZwebとかあったじゃあないですか。
その時分から人々は電車内ではケータイを注視してばっかり。
現在はケータイがスマートフォンに置き換わっただけのこと。
ちょっとした暇つぶしもケータイ、動画配信も行われていたし、
たしかNHKだったかな、ゲームもパソコンからケータイゲームに移行したというゲームマニアの話も紹介されていた。

しかし”ケータイ老眼”って言葉はなかった。
全てスマートフォンになってからなんだよね。
なぜ?
iモード等の時と画面を見る頻度は変わっていないはず。

やはり一画面に表示される情報量か。
ま、情報では無い表示も相当あるとはいえ。そういうものも振り分けなければならないし。

一画面をすべて読むには画面内を視線がスキャンしなければならない。
これが従来型ケータイだと画面が小さいので、スキャンするほどではない。
ひと目でほぼ画面全体をとらえられる。

やはり注視して視線をスキャンさせるのって眼が疲れるんだよね・・・
と思ったのは”モカシャモブラウザ”ってのをインストールしてみたとき。
このブラウザは全画面表示ではなく画面より小さいウインドウで閲覧することができる。
7インチタブレットでウインドウを少し小さめにしたら、なんか眼がラク。
ま、これはブラウザとしては使いにくかったので使っていませんが・・・

さらには、その時の視界に動くものがしょっちゅう目に入る。
そりゃ眼が疲れますわ。
動くものとは画面をタップしたりする指。
従来型ケータイではそんなことはない。

というわけで、”スマホ老眼”というのはスマートフォンは画面を視線でスキャンしなければならないことに起因する、のでは。

しかし、だからといってスマートフォンの画面を小さくすればいいってもんじゃない。
大きい画面の使いやすさ、小さい画面の使いにくさはご存知の通り。

サイトを作る人が、スマートフォン用サイトをもっときちんと作ればいいのだけどね。小さな画面でも読みいやすいように。
iモード用サイトは小さい画面でも読みやすかった。
スマートフォン用サイトなんかロクにものを考えずに作っているんでしょ、きっと。