昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

iモードはやはり過渡期のものだったのか

iモード」をAndroidに移植しても”割に合わない”。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1018922/110400053/

まー、さもありなん、かと。
iモードを使っている人はまだまだいるとはいえ、主流はもうとっくにAndroidというか普通のネット回線。

今から考えると、iモードは”過渡期”のものだったのか。
いや、全盛当時はすごく便利なものだったのだが。
携帯端末に特化されたサービス。
このブログでも何回か言っているが、小さい画面でも見やすくまとめられたサイトが多かったし。

スマートフォンへ主流が移り始めた時期にはドコモでの移行に際してはいくつか不都合というかメンドクサイ部分があった。
スマートフォンにする時点でiモードはもう捨ててんだよ!」と言ってる輩もいたが、そういうのはiモードをロクに活用できていない輩だったんだろう。
だいたい、スマートフォンにする際にはキャリアメールを捨てなければならない(当時)、というのには激しく違和感を覚えたものだ。
gmailにするってことは個人情報を全部Googleに渡すってことなのだよ?
いくら個人情報保護方針とかなんとか言っていたとしても、いざとなれば技術的には簡単に見られるはずだ。
ドコモではメールを全部読まれたとしても大した解析はできないだろう。
iモードの海外展開が失敗したことからもそう思える。

”タラレバ”を言うのはなんですが、もしもiモードが世界展開されていれば現在の携帯端末はもっと使いやすいものになっていたはずだ。

携帯端末用サイトも、小さい画面で見やすいように設計されているはずだ
現在のスマートフォン用サイトなんて、単にサイト表示を狭くしただけのところが多し。
携帯端末には携帯端末に特化した回線にしておけば、サイト等はそれに合わせるので携帯端末は使いやすくなるのだ。

というわけで、iモードはよかったなあ、と。
しかしながら、iモードの世界展開が成功していたとしても、やはり過渡的なものになっていたかと思う。
なぜなら、パソコンでモバイル回線を利用することを考えると、そういう使い方が増えると高速回線の要望が増える。
そうなるとモバイル回線を高速化することになり、”携帯端末用回線”の意味がなくなり、結局現在と同じような状況になると。
スマートフォンのせいでパソコンの売り上げが落ちているとの話もあるが、それは単に本末が転倒しただけのこと。

と考えると、iモードの世界展開に失敗したドコモを責めてもしょうがないのだなあ・・・