昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

「教師の怠慢」は短絡的

「授業中のスマホ使用禁止は『教師の怠慢』だ」  
http://toyokeizai.net/articles/-/145915

まあこういった意見も分からなくはない。
怠慢教師は確かに存在するし、教師は授業をもっと工夫するのは現代では当然とされているし。
そもそも生徒が自分で考える形式の授業であればスマートフォンをいじるヒマなどない。

しかし、だからといって「教師の怠慢」とするのはあまりにも短絡的。
こういった短絡的意見を大人が言うから子供も短絡的になり、短絡的大人ばかりになる。

大人になってある程度の経験を積めば分かるが、「知識」は必要。
そして知識は早い時期に学習すべき。つまり子供の時分。
だから詰め込み授業であっても授業は必要。多少つまらなくても聞かねばならない。本人のためだ。
将来何が役に立つのかは全く分からない。だから何の役にたつのか分からなくても詰め込んでおくことも必要。
意外な知識が役にたった、ということもあるでしょ?

そして役に立つ立たないとか、教師が怠慢とかの以前に、
人が話をしているときにスマートフォンをいじらないのはごく基本的なマナー。
人としての基本的なマナーを教えなくてどうするのだ?
きちんと指導しないから人ではない大人”が増殖するのだ。

授業がつまらないなら、聴かなければよい、聴いているふりだけしていればよい。
目を開けたまま寝ているとか、別の勉強をしているとか。
私も高校時代は授業はあまり聴いていなかった。
いや、聴いていて当てられた時にはすぐに答えられるようにはしていたが、ほとんどは教科書をの先の方を例題を解くなどして自分で勉強していた。

しかし、スマートフォンをいじらないのは絶対的、基本的マナーだ。
だから”授業中は禁止”にすべきものなのだ。