昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

情報の”価値”とは

DeNAウェルクの問題に関連して、「著作権侵害」かどうかの一つの見解。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/121900702/
この取材はDeNAの謝罪会見の前に行われたそうだが・・・

ネット上の情報についての著作権侵害を考えるのはこういった人たちにまかせて。

”情報”の”価値”とは何か、について考えてみたい。

情報はまとめることにより価値が出る
こういう言葉を聞いたのはかなり昔。
ネットで検索すればなんでも調べられる(実際は”調べる”という行為にはあたらないのだが)時代よりも前。

散逸した情報を一か所にまとめてリスト化すると価値が出る。
あるいは、羅列された情報を、そこから何かが読み取れるように並び替える。

前者の代表的な例が、名簿業者。
あちこちにある”個人情報”をリスト化して詐欺集団に高値で売る、とかね。
後者のもっとも簡単な例は、グラフ化。

ちなみに、特殊詐欺集団における”名簿”の重要性についてはこれにちょくちょく出てくるのだ。

特殊詐欺の対象になる人間は限られる。
そういう人間をリスト化したものがあったら高値でも詐欺集団は買うわけだ。
高値でもそれだけの”価値”がある、ということ。

詐欺の話はともかく。
DeNAウェルクの問題で話題となったキュレーションサイト、あるいは”まとめサイト”、
これらは情報をまとめているが”価値”はあるのか。

価値は全くナイ。
読むだけただの時間のムダ。
なぜならば、これらがまとめているのは”情報”ではないことが多いからだ。

前にも言ったが、情報のまとめサイトの多くはアフィリエイト目的。
情報をまとめているとGoogle検索のロボットに勘違いさせるため
そうすれば検索の上位に表示されクリック数が増える。

目的がタダのクリック数増加なので、記載されている情報の真偽については全く信用できない。
なぜならばコピペで作られているから。
コピペ元の情報が信用できるかなんて全く検討していない。
そしてそのコピペ元も同じようにコピペで作られたサイトだったりする。もちろん情報の真偽は確認されていないところ。

つまり、そんな情報の”まとめサイト”に載っている情報は”情報”ではない
情報ではないものをいくらまとめても”価値”は生まれない。

ネット上の”情報”はそんなもん。
すなわち情報としての価値は全く無いサイトが非常に多い。
これがネット情報の本質である。