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”左足ブレーキ”が普及しない深い?理由

左足ブレーキ”とは、AT車においてブレーキペダルを左足で踏むこと。
MT車では右足でアクセルとブレーキ、左足がクラッチペダルだが、
AT車は左足が空くから左足でブレーキを踏めば?ということ。

で、「左足ブレーキ」が普及しない理由。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1705/09/news042.html

ざっくりまとめると、「左足ブレーキ」が普及しないのは
左足ブレーキの操作方法を勧めても金銭的に得をする人が誰もいない、
自動ブレーキ等を搭載したクルマの普及を勧めた方が得をする人間がたくさんいる、
ということか。

実は、私はかなり早い段階から”左足ブレーキ”である。
車の運転し始めのころ、一度踏み間違えでヒヤッとしてからずっと。

左足ブレーキは便利だ。(問題点は後で言う)
細い道とか渋滞中をノロノロと進む際とか、何かが飛び出してくる可能性がある状況とかで、左足をブレーキペダルに置きっぱなしにしてすぐにブレーキを踏めるようにしておく、
段差のあるところをほんの少し車を進める(特にバック)ときはアクセルを踏んで段差を超えてから即座に左足でブレーキを踏む、
とか。

上記コラムによると左足ブレーキ肯定派・否定派の議論はあるらしいが、
それは確かにかなり昔からあった。
否定する理由は
そもそもブレーキペダルは左足で踏むように作られていない、
いわゆるパニックブレーキのときに両足でペダルを踏んでしまう、つまりアクセルも同時に踏んでしまう可能性がある、
などである。

これらも確かにそうである。
しかしこういったことをすべて理解した上で私個人は”左足ブレーキ”を選択した。

左足ブレーキ”の欠点はハード的には簡単に改善できる
ブレーキペダルの形状を大きくすればいい。
ちなみにホンダ車は従来から比較的大きい。ちっちゃいブレーキペダルの車メーカーも多いですな。
パニックブレーキで両足を踏んでしまうかもしれないことに対しては、ブレーキを踏んだ時にガソリン供給をカットする仕組みにしておけばよい。
自動ブレーキシステムよりはるかに簡単じゃん?

それなのに”左足ブレーキ”が普及しないのは、
自動ブレーキシステム搭載車を普及させた方がメーカーは儲かるし、それに伴う制度等で天下りや権益を発生させられるから、というのが冒頭コラム中での見方である。

AT車クラッチ操作を気にしなくてよい分、より周囲に注意をはらえると思うのだがね。
それを、高齢者はMT車だけにしろ、ってのは乱暴以上の議論だね・・・
ま、自動ブレーキ搭載車を左足ブレーキで操作するのが最も良いのだがね・・・