昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

スマートフォンが集中力を低下させる、と言うが・・・

スマートフォンがそばにあるだけで脳のパワーが消費される。
http://gigazine.net/news/20170628-smartphone-presence-reduce-brain-power/

ある実験から、「スマートフォンが近くにあるだけで脳の認知能力の一部が消費されてしまう」という見方が示された。
要するに”集中力”が削がれるということか。
ちなみに上記記事内では”集中力”という言葉はひと言も出てきていないので、一行前の文は私の見方ではあります。

ということを紹介すると、このブログを読んでいる奇特な方は「だからスマートフォンは・・・」と私が言い出すと思うことでしょう。
いや、違うっす。
私がアマノジャクなせいではありませぬぞ(笑)

”原因”と”結果”が逆の可能性もある。
上記の実験とその評価はかなり慎重だとは思うが。

このような実験ではないが、スマホをいじる時間が2時間以下の子供は成績が良い、とする調査結果があった。
これを聞いたある高校生、「自己管理でしょ?」。
つまり、スマートフォンをいじくっている時間が2時間以下だから成績が良いのではなく、
成績がよい子はそもそもスマートフォンで遊ぶ時間を自己管理で絞っている、ということ。

冒頭の記事での実験結果にもこの考え方が当てはまるのかもしれない。

”集中力”がもともとない人は、近くにスマートフォン以外の何かがあったとしても集中力を削がれるのだ。
周りに何もなければ仕方なく課題に集中する。
集中力がもともとある人は近くに何があっても課題に集中できるはずだ。
でもスマートフォンのようにチカチカとかしたりするもの、突然鳴り出すかもしれないものがあれば、さすがに集中力は削がれるだろう。

だから、実験はスマートフォンをそばに置くのと比較して、ただの四角い板をそばに置いたグループも設定するべきだったのでは。

つまり、スマートフォンはもともと集中力がない人間の集中力を大きく削ぎ、集中力がある人の集中力も少し削ぐ、といったものか。

ちなみに私っすか?
集中力なんかないっすよ?(笑)
スマートフォンがない時代はついついテレビやラジオ、それらに集中力が削がれていましたがな・・・
もともと集中力がナイ人間はスマートフォンがなくたって集中力はナイ(笑)
だから、電源を切っておくとか隣の部屋に置くとかしたってムダ(笑)