昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

スマートフォン料金プランの考え方

auの新料金プランを従来プランと比較してみたという話。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1707/11/news101.html

まー、ややこしい。
以前にも、なぜ料金プランは分かりにくいのかという話を書いたような気がするが、
分かりやすさという観点では全く変わっていない。

月額料金の一部だけを取り出して安さを強調するのは別に携帯電話業界に限ったことではないが。
割引などが適用されなくなったりして、結局はそれほど安くないというのがいつものパターン。
今回のauも同じか。

斜めから見ると数字でだまくらかして客寄せをする、と見えなくもない。
でもMVNOへの流出を抑えたいのは本音だろう。
おそらく、MVNOへ流出した層を分析して今回の料金プランを策定したのではないか。
同じくらい、もしくは少し高いくらいだったら、
サポートが充実している大手キャリアの方を選びますわな。

一方、auは”料金プラン”として打ち出したのは評価したい。
ドコモの場合は”割引”であって、基本料金を安くしたのではない。
安くしたのは家族向けプランだけで、絶対に単一プランでは安くしない。
こういったところにドコモの頑固さというか料金を高止まりさせたい意図が見えるのだ。

あと、”割引”だとすぐに停止しやすいですわな。
基本料金のプランだとそれを廃止するにはいろいろ面倒くさい。
しかし”割引”ならば、その割引を廃止するだけで実質的な値上げは簡単にできるし、
批判があったとしても「だって”割引”だったんだよ?」と値上げのそしりを簡単に免れることができる。