昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

”筋肉脳ミソ”はその後全く役に立たない

このエントリーが公開される頃はもう高校野球は終わっているでしょうが・・・
甲子園で「文武両道」の彦根東高が勝った意味、滋賀県屈指の「公立進学校」が甲子園で初勝利
http://toyokeizai.net/articles/-/184651

実のところ高校野球にはほとんど興味はナイ。
母校が甲子園に出場すれば応援するが、もう何年も早々と敗退している。
ちなみに母校は”進学校”にくくられている。
ずーーーっと前に甲子園に行ったときは野球部担当教諭が英語教師だったので、甲子園の宿舎で”補講”をやってるところが話題になったりしたものだ。

高校野球を好きではない理由は、ほとんどの高校野球部はセミプロだからだ。
勉強もロクにせずに野球”しか”やっていない高校生は高校生と言えるのか?
プロ野球予備校としての高校野球と認めてしまえばいいのだ。
高校だって実業を教える学科があるし。

そもそも公立校とプロ野球予備校が一緒の土俵で戦うところに無理があるのだ。
プロ野球予備校高校と公立校を分けて開催するとかすればいいのに。
どうしても一緒にしたいのならば、野球部員に共通学科テストを課して合格した生徒だけしか出場できないようにすればいいのだ。
人生で一番勉強しなけれなならない時期に野球しかやらないのは”虐待”に近くないか?

しかしながら、人生のある時期を野球しかやらないか勉強もするかはその人の自由である。人生それぞれである。

でも、人生で勉強しなければいけない時期に「脳ミソを筋肉にしてしまう」と、その後の人生で役には立たないし、周りもメーワク。

野球に限らずどんなスポーツでも限られた時間で”強く”なるためにはとにかく練習、コーチの言うことをただ実行して何にも考えずに練習、練習だけをする。
その結果、脳細胞は筋肉化する。
しかしそれがスポーツで強くなる近道なのだ。
”理屈”は身体が自然に覚える。脳の働きは必要ない。

しかしその結果、”考えない脳”が出来上がる。
現役引退後に後進を指導しようとしても、脳ミソが筋肉だからただただ練習させるしかできない。精神論とか根性論を叫ぶだけ。
スポーツ理論を勉強しようとしても、高校時代に物事をロクに考えていない筋肉脳ミソだから、自分でそれが正しいかどうかなんて判断できない。
自分で考えているつもりでもそこがあっさい(浅い)。

ということを考えたのは、現在行っているテニススクールのコーチを見ていて、言うことを聞いていて。
まー、その指導はただの根性論、精神論。
何かものを考えたとしても・・・
「スライスが滑って伸びるのはバウンドしたときにトップスピンになるから」って言われた時には目が点になったぜ、まったく。
”理屈”ってのをビタ一文理解できない脳ミソなのだね。
ちなみに、スライスが滑る理屈はこのブログのだいぶ過去の記事で考察している。高校1年で習う物理(力学)のイメージだけがあれば理解できる。

同スクールのヘッドコーチでも同じレベル。
テニス理論を勉強しているらしいのだが、たぶん自分のアタマで咀嚼していないんだろうなと。
長々長々延々延々と理屈を説明して理論派ぶっているようだが、
その無駄な説明で初級者に最も必要な”反復練習”の時間をドブに捨てていることに気づいていない。

そしてその理屈は”原因”と”結果”を取り違えている脳ミソがあっさい輩によくありがちなムダ理屈。
「ラケットを前に出せ~!」とかうるさいが、ラケットが前に振り出されるのはスイングが上手くいったときの”結果”だし。
「ボレーは軽くスライスをかける」と言うが、それはそもそもグリップが正しくないとできない。
「フォロースルーで後ろ脚を伸ばして」とこれまたうるさいが、これもスイングで運動連鎖が上手くいった場合の”結果”である。

筋肉脳ミソの理論派ほどウザいものはナイ。
ジジババ相手に高校生向けのプロの理屈をだらだらと説明するし。

というわけで、高校生時代は少しでも勉強もして、アタマを鍛えておかなければならないのだ。
高校生時代に脳みそを筋肉化してしまうと、その後の人生で役に立たないよ?