昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

数十年も変わってない馬鹿さ加減

テレビのワイドショーの馬鹿さ加減(はっきり言いますが)はもう何十年も変わっていない。
と思ったのは、
「日大アメフト選手の償いとメディアの無慈悲 ひどいのは監督、コーチ、学校だけではない」
https://toyokeizai.net/articles/-/221918

件のアメフト反則問題の会見について、2ページめからテレビワイドショーの質問者の酷さについて触れられている。
(番組名に”ニュース”と名付けていても中身はただの”ワイドショー”である番組だ)

とにかく人目を惹く見出しになるようなネタを引っ張り出したいだけなんだね。
そのためには”学生”の人権なんてどうでもよいと思っている。

思い出したのは、高校時代の先生が話していたこと。
当時、その高校の卒業生がかなりの大事件を起こし、
その卒業生の担任だった先生のところにテレビの取材が来たと。
その先生は事実だけを淡々と話したそうだが、テレビスタッフは高校時代からやらかしそうな人間だったというコメントを引き出したかったらしい。
しかしそういうコメントをどうしても引き出せないので、スタッフらはその先生の目の前で「どうしよう」と相談を始めたと。

つまり何十年も前のテレビも”煽り”ありきだったのだが、
その姿勢は現代になってもビタ一文変わってない。
冒頭コラム中では「いかに、無慈悲な上に意味が薄いことを繰り返していたか」と。

こんなワイドショーやニュースの名を借りたワイドショーなんか見る価値はナイ。

現代ではネット上SNSなどで、無慈悲なことや”煽り”が蔓延している。
だからこそ、”メディア”は事実だけを淡々と伝えることに徹しなければならないのではないのか。

でも無理だろう。
メディア、特にテレビ関係者は自分らが特権階級だと思っているから。
たまにドラマに出てくる、父親の権力をかさに着た”悪ガキ”よりもたちが悪いし頭が悪い・・・

人々の一定数はもう、”煽り”などには飽き飽きしているのだ。無意識的に。
だから池○彰氏のような人がテレビでうけているのだ。
同氏がうけているのは解説が分かりやすいことだけではなく、自分の意見を”交えない”解説をしているからなのだ。
視聴者は無意識にそれを感じ取っている。
しかしテレビ関係者は感じ取れていないようで・・・