昔気質技術者のお小言

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5ナンバーが無くなるのは車メーカーの手抜き

衝突安全性のためのスペースが足りなければ大きくすればいいじゃん、という超安易な考え方

「売れている5ナンバー車が風前の灯火? ミニバンもコンパクトカーも3ナンバー化が避けられない理由とは」

https://kuruma-news.jp/post/104316

このコラムの2ページめでは、
「5ナンバーのメリット」は「無い」と言い切っています。
まー、馬鹿な話だと思いますのだ。
この自動車評論家、最後にもうしわけ程度に「狭い日本の国土や道路事情を考えれば5ナンバー枠の意義はあると思いますが」と。

日本の道路事情もあるのに加え、全体の車の台数が増えているということも考慮しなければ。
デカいクルマはもはや”ジャマ”なんだよね。
日本の住宅事情もある。駐車スペースを十分に取れない住宅・住居も多いでしょう。

衝突安全性の確保のためには3ナンバー化は仕方がないと考えているのであれば、それは車メーカーの手抜きを助長します。
軽自動車だって昔は衝突安全性が全然確保できていなかったのに、現在はどうなのか、と考えてもらいたい。

側面衝突安全性だって、5ナンバー枠をはみ出さずになんとかできるよう車メーカーは努力・開発すべきなのです。
それを、確保できないからサイズを広げる、ってのは開発部門の手抜き以外の何物でもないのです。
他の製造業種ではそう取られます。小さくしないなんてありえない話。

そもそも、これだけ車の台数が増えていて、かつ、昔ながらの狭い駐車場もあるような状況には3ナンバー車は合っていません。
駐車スペースが狭い駐車場に、デカいミニバン、ジャマ邪魔ジャマ、しかも一人で乗ってきているんだぜ?

5ナンバー車だって軽自動車のように工夫すれば車内スペースはまだ広げられます。
デザイン的に車内スペースが絞られている車種もありますからな。

どうしてももっと広い車に乗りたい、金はあるし、他車にメーワクでもかまわない、って輩が3ナンバー車を選択すりゃいいのです。

 

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