新聞の”煽り”見出し
うーむ、相変わらず産経新聞の見出しが酷い・・・
米国での「タカタ問題」に関する記事。
http://www.sankei.com/world/news/141217/wor1412170039-n1.html
この記事の見出しでは
”「謀略説」も”、とあるが、
「謀略」があるとする”根拠”は全く書かれていない。
GMのリコール問題が起きたときと今回のタカタ問題では米国議会の対応が違うじゃないか、という話に終始。
つまり、”謀略”はこの記事を書いた記者の想像でしかない。
記者の単なる”想像”を見出しにつけるのか?
さらに、見出しでは”「謀略説」も”と、”も”を付けて、
いかにも記者以外の専門家あたりが分析して謀略の可能性を指摘したかのようなイメージを出している。
しかし記事中にはそんな話は全く書かれていない。
自動車関係者が”日本たたき”と愚痴っていただけのこと。
”背景に日本たたきか”という見出しが正しいだろう。
この問題の状況を説明されれば、私だって謀略があると想像してしまう。
しかし”新聞”が”想像”でものを書いていいのか?
以前書いたけど、取材源がたった一人、しかもその人も他人(一人)から聞いた、だけで
”外国人は東京と京都を混同”しているとする見出しの記事を書いていた。
しかし記事をよく読むと取材源は一人で、外国人が混同していることが多いとするのはその記者の単なる”想像”でしかないことが分かる。
産経新聞は踏み込んだ意見を書くことが多いのでなかなか興味深いのだが、
こういった三流週刊誌的なことをやっていることが少なくない。
新聞としてはあまりに幼稚。
ニッポン放送に編集長がコメンテーターとして出ているが、この人の話も”話半分”で聞いた方がよいですな。