昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

北海道新幹線の成否はともかく

この記事を書いているのは北海道新幹線が開業してからしばらくの後。

まー、否定的なニュース記事の多いこと多いこと。
確かにその通りかもしれないが。
札幌には繋がっていないし、それでも新函館から東京まで4時間。

そんな中で見かけたこの記事。
「『北海道新幹線は失敗する』という見方は間違っている」
http://diamond.jp/articles/-/88464/
※これは開業直前に掲載されたものです

何かの評論をする際は多数派に乗っかっておけば間違いない
もしその多数派の説が間違っていたとしても、皆が間違ったんだからと安心していられるし。
間違ったことを言いやがって!と責められることはない。皆が言っていたんだから。
ま、そんなもん。

それなのに、北海道新幹線はダメじゃない、とする説はなかなか興味深い。
しかしながら上記の記事は結局この本の宣伝のためのなので、信頼性はかなり薄れているが・・・
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いずれにしろ、1年後くらいにまた、それみたことかとかいう話が始まるんでしょうなあ。

北海道新幹線の成否は沿線自治体と北海道自体にかかっている、とする説にしておくのが最も無難である。

純粋なビジネス用途で北海道新幹線を使うことはありえない。
日本どこからでも飛行機の方が速いから。
だとすれば、まずは”ビジネスパック”を作る。
移動時間は少々長いが出張全体のコストは飛行機を使うよりも格段に安くなるようなもの。
コストを気にする企業には受けるだろう。
しかし飛行機よりも”格段に”安くしないといけませんがね。

観光客を増やしたいならば、それにはやはり明確な方針と努力が必要でしょう。
札幌まで繋がっていないから、などと鼻をほじっているようでは失敗必須。
新函館を北海道観光の基地とか起点or基点にすればいいのでは?

大体、秋田市には秋田新幹線が繋がっているが、秋田市内が観光客だらけなんてことにはなっていない。
秋田にはたいした観光資源はないからね。旅行慣れした人がマイナーな観光地を求めて来るところだろう。
それに対して北海道なんて観光地の宝庫じゃん。
新幹線で”陸続き”になったことの意義はデカい。
東北および北関東からの観光客はかなり見込める。

・・・なんてことを主張しておけば、
北海道新幹線がダメだった場合は「地元の努力が足りなかった」、
成功した場合は「地元の努力があったから」、
とまあ、なんとでも言えるわけで~。