昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

それはブラック企業への第一歩

とある会社の「掃除哲学」だそうで。
http://toyokeizai.net/articles/-/112055

「掃除セミナー」などは中小企業経営者に人気だそうで・・・
ま、こういったセミナーに飛びつくのはブラック企業経営者の卵だと思う。

その会社では7時半ころから社員が自主的に掃除を始めて、
休日でも自主的に掃除をしにくるものがいる、
皆、自発的に、とか、
とかなんとか。

一つ注意したいのは、ここまで来るのに社長単独で20年かかっているということ。
「掃除セミナー」なんてものを聴きにくる経営者があと20年やっているか?

そして、社員が「自発的」に掃除しているというが、
ここまでくると、皆がやっているから仕方なく、周りに合わせないと・・・、自分だけやらないのは気がひける、
そういう気持ちで仕方なくやっている人が少なくないはずだ

「自発的」「自主的」なんてものはブラック企業の一つのキーワードだ。
自主的にやれ、なんてバカなことを言う経営者はごまんといる。

学習塾なんか組織的に「生徒のために自主的にやれ」→「自主的にやっているから時給は出さない」、などと

自主的にやらせようとしてあーだこーだ工夫するのがブラック企業
本当にやってもらいたいならば間接的に、例えば会社の福利厚生を充実させるとか、自主的にやったことに対して何かしらの褒賞を与えるとか、そういった形にしなければならない。

それなのにバカな経営者は「自主的」を押しつけるわけだ。
朝の掃除なんか業務に含まれる
それを金を出さないでやらせている会社はたくさん。
あなたの会社もそうではないのですかな?
労働基準監督署に訴えれば勝てますよ?

まず、セミナーを聴いてマネしようと思った時点で良い経営者の資質はナイ。