昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

人工芝コートが怪我が少ないかと言えば

マイアミオープンで上位選手の早期敗退が続いたという話。
https://dot.asahi.com/dot/2017040100040.html

上記記事中にナダルのコメントで、「ハードコートは身体への負担が大きすぎる」と。

こういったのを読んで、やっぱりハードコートはヤダ~、なんて思う人は少なくないのではないか。
しかし、ハードコート=怪我、ではないぞ。
怪我の発生率でいうと、人工芝コートが最も怪我が多いらしい

裏は取っていないが、理屈は納得できる。
人工芝コートは”滑りながら止まる”という動きが必要で、その動きは日常生活ではないものだからケガに繋がりやすいと。
人工芝コートの下はコンクリートで硬いからだ、と主張していたアタマがあっさい輩もいたが、
その理屈だとハードコートが最も怪我率が高くなるはずだが?

一方、ハードコートは脚が”疲労”する。
これは注意されたい。
ただし、疲労 = 怪我 ではナイ。

プロの場合は”疲労の蓄積”が怪我の原因となる。
ずーっとテニスしてメシ食っている人たちだから。
しかしアマチュアハードコートで疲労しても”その時だけの疲労”である。
一日何時間も、それを一週間続けてハードコートでテニスする人はいるまい?
よっぽどヒマな人でないと。

だから、アマチュアはむしろ人工芝コートに注意しなければならない。
でもまあ、昨今のコートは人工芝ばっかりだからなあ・・・週一以上でテニスする人であれば身体が慣れているかも。

しかしもう一度言う。
ハードコート → 怪我、ではナイ。
ハードコート → 疲労の蓄積 → 怪我、なのだ。
ハードコートはケガの直接的原因ではナイ。