昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

濡れ布巾で冷やしていいのかなー

連休中に見ていたi昼の番組で、チーズポテトピザなるものを作っていた。
ひっくり返すときに、フライパンを火からおろして”濡れ布巾”でフライパンの底を冷やすと剥がれやすい・ひっくり返しやすいというコツが紹介されていた。

うーむ、いいのかなあ?
一般家庭ではこういうことをしてはいけないのではないかなあ?
と技術系の人間は思うのだ。

他の料理でもフライパンを急激に冷やすというコツがあるが、
フライパンが急激に熱収縮することを利用するものだろう。
しかしこれはフライパンにとっては良くないことなのだ。

金属に”膜”をつけたことがある技術者ならばすぐに分かるのでは?

そう、樹脂加工とかなんとかコーティングの家庭用フライパンだと、コーティングが剥がれる可能性がある。
もちろん一回や二回では剥がれるものではないが、
こんなことをしょっちゅうやってたらそのフライパンは一年はもつまい。コーティングが剥がれて。
特に安物だとね。

↑・・・安っ!!

こういった”膜”の剥がれにくさは、高温にしたときの条件ではテストしていると思うが(火にかけて使うものだから)、
”急冷”についてはテストしていないかもしれんぞ?

フライパンを”急冷”するような料理とかしたいならばコーティングが無い鉄製のを使うべきではないか?

↑の商品ページによると、鉄製のフライパンだと鉄分が溶け出して鉄分補給もできるんだってさ~。(ホントかどうかは知りませぬ)