昔気質技術者のお小言

車、日用品、家電製品、時事問題を技術者的に

地元民にやる気がナイ、とは言うけども・・・

「地方創生」がダメになった理由。
http://bunshun.jp/articles/-/5069

要するに、地元民にはやる気もなくアイデアもない、これでは地方が衰退するのも当たり前だ、という話。

まー確かにそうだ。
地方の人間はやる気なんかナイ。
誰かがなんかやってくれることを待っているだけ。
そしてそれには立派に文句をつける。
”出る杭”を下から引っ張ることしかしない。
イデアなんかもっとナイ。
ひねり出したアイデアは東京のマネごとばっかり。

役人は事なかれ主義、責任逃ればっかり。
うちの県の知事なんか、大雨で災害が起きていてもゴルフへ行ったっきり帰ってこなかった。
地元新聞は県庁市役所の”回覧板”でしかないし。
除雪費は地元土建業者へ土管で流しているだけ。だからロクな除雪がされない。

だから、冒頭にあげたコラムでの”声を失った”という地元民の発言は当然ありうることなのだ。
役場の人間も逃げにかかるのは、当人も田舎者だから当然。

つまりは地域活性化が上手くいかないのは、地元の人間が悪い意味での”田舎者”だから。
地元を発展させたいならば自分たちで何とかするのは当然、そういう考えがない人々。

しかしながら。
地元にやる気がナイ、と切り捨てるのもどうかと思う。
地方には金がナイ。
住民は少ないから税金収入も少ない。
観光客も来ないから金も落ちない。

金がないことが恒常的になればやる気がなくなるのも当然。

都会は人が多い=エサに食いつく魚が多い、ということ。
あとは各人がいかに釣り上げるかのアイデアとやる気だけなのだ。
ところが地方は、まず魚がいない、のだ。
だから地方は最初に”そもそも”の問題があるのだ。

じゃあどうするか。
やはり外部の会社がその地方を観光地化してお金を稼ぐプランにすがるしかありますまい。
地元の人間がいくら考えたって、ただの”殿様商売”にしかならないから。

そして、地元はその観光地を運営する会社からお金を落としてもらう。
「西武とか東急とか呼んでくれるんじゃないの?」はこの意味では正論である。
金を持ってくる会社を引っ張ってくるのはコンサルタントの仕事であり、役所の仕事である。

儲けを地元とうまく分配するビジネスモデルにすればいいのではないか。
やる気がナイ地元経営者には儲けは分配しない。そうすればやる気がナイ地元会社を選別できる。

ただ、こういったことはこれまでいろいろな形で行われてきた。
そしてうまくいかなかったら外部の会社は撤収する。
撤収した後には何も残らない。

単なる”搾取”を目的として進出してくる会社もあるだろう。
そういう会社を見極めるのは役人の仕事なのだが、田舎者役人にはそういった能力はナイ。

やはり、最も安全なのは、その地方自身で何とかすることなのだが・・・