昔気質技術者のお小言

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ハイブリッド車でカタログ燃費計測用プログラムがあったらそれは”燃費不正”では?

同じネタで3回目ですが。
ハイブリッド車のカタログ燃費と実燃費がガソリン車に比べかけ離れるワケ」
https://www.webcartop.jp/2018/05/240580

今回気になったのは、
「ハイブリッドシステムは、カタログ燃費を計測するための走行モードに最適化しやすいため、良好なカタログ燃費を出すことができます」
「カタログ燃費は走行モードが決まっているので、その後どのような走行になるかも決まっていますから、エネルギーマネージメントはそうした先を見越して行うことが可能になります」
というくだり。

仮にだが、カタログ燃費を計測する際に、それ専用のプログラムを動かしていたら完全に”不正”ですな。
フォルクスワーゲンディーゼル排ガス試験不正プログラムの件と同じこと。

しかしながら、このコラムの筆者の文章力なのか、それともわざとなのか、カタログ燃費計測時に専用プログラムを動かしているということが、コラムの文章からは完全に否定できない。
もちろん、可能性は低いとは思うが・・・・・・

また、カタログ燃費計測に最適化したプログラムのままで市場に出荷しているのであれば、それはそれでメーカーの”不遜”というかユーザーのことを考えていない。
これは可能性は高いね・・・

さらに、このコラムでもはっきりとは言っていないのでよくわからないが、
カタログ燃費計測時には”バッテリーの充電”に使うエンジンパワーの分が含まれてはいないと読み取れないこともない。

このようにつらつら考えると、ハイブリッド車のカタログ燃費ってアヤシイことだらけだなあ・・・
実走行で生じるバッテリー充電がカタログ燃費に含まれていないだけでも、グレーというか、かなり”不正”に近いと思うのだが。

ま、同様のことは、”アイドリングストップ”システムを搭載した車のカタログ燃費にも言えるのだが・・・