コメットさんにも華がある
川原泉の新刊。
この作者はすごく寡作で、5年ぶりの新刊。
チェックするのを怠っていたら新刊が出ているのに気がつかなくて3か月もたってから購入。
「レナード現象には理由がある」の続編。
内容は、私立の進学校での高校生の風景のオムニバス。
この作者のちょっと斜に構えたような？人物観が面白い。
この巻では、ある日突然霊視能力を持ってしまった女の子の話がお気に入り。
霊が見えても深刻に考えずその霊と気軽にお話ししお友達になったり、
「たまに悪夢でうなされたり金縛りにあったり頭が痛かったり肩が重かったり、する程度で、それ以外は特にたいした実害もないし･･･」
うーむ、気楽だ(^_^;)
しかしその気楽さが霊たちや他人を（結果的に）救うのであった･･･
川原泉と言えばこちらが世間的にも認められた名作。
人間と人工的に知能を得た動物たちとの宇宙ものがたり。
星雲賞をとった。
作者はSF作家ではないのに、いやそうだからこそ？
タイムトラベル以外のSFの要素が全て含まれている、人情作品。
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